これであなたも競馬通! これであなたも競馬通! 著:柏木集保

上がり三ハロン時計の本当の中身とは。
本を手にした私の心にガツンと衝撃が走った。だが著者名を見て納得。
やけに競馬に詳しい奴が仲間にいる ― あの日刊競馬・柏木集保が、
競馬界の趨勢から予想テクニックまで思うところを書き下ろした珠玉の一冊。
読めば、競馬はもっと面白くなる。

2005年05月30日

東京優駿 今年最高の衝撃体感

 無料のレーシングプログラムにポスターが添付されることも異例なら、これからレースに望もうという現役馬、それも"たかだか"GT1勝馬の銅像が場内に展示されたことも前代未聞の事件だった。しかし、コスモバルクの果敢なチャレンジに沸いた昨年をさらに2万人も上回る14万人が訪れた府中の社は、馬券による悲喜交々は抜きにして万人みなが異次元の走りに酔い痴れ興奮のるつぼと化したのだった。


 勝負どころの4コーナー。スタミナの欠乏でやや外に膨れた逃げ馬・コスモオースティンの動きを見て、その内わずかにできたラチとの1頭分の隙間に迷うことなく突っ込んだインティライミ。このとき、佐藤哲三はこう思ったに違いない。「来るなら来てみろ!」。怪物退治のための唯一の戦法である早めスパートを予定通り、しかも道中終始インコースで脚を貯めるこの上ない理想的な形で実現に移したのだ。

 まるで父のダービーを再現しているかのような素晴らしい瞬発力で馬群からただ一騎飛び出したスペシャルウィーク産駒。だが次の瞬間、緑の絨毯にひと筋の閃光がほとばしる。直線に向かい誰にも邪魔されない外過ぎるほど大外へと愛馬を導いた武豊の満を持したひとムチが、ディープインパクトのジェットエンジン点火へのシグナルだった。最内と大外、馬群から対極的に伸びた2本の矢が交わり、そして入れ替わるまでにさほど時間は要さなかった。その神速さは乗っていた武豊をして「感動した」と言わしめるほど。上がり3ハロンはなんとダービー史上初めての33秒台(33秒4)を刻んでいた。

 皐月賞で同世代との決定的な能力差を披露し、このダービーでは極度の入れ込みを見せた己の精神との戦いに打ち勝ったディープインパクト。果たして秋にはどんな獲物が待ち構えているのか、今後の更なる飛躍を目指して今は翼をたたみ英気を養ってもらおう。



 続いて、私感で振り返るダービー。比較的空いていたメモリアルスタンド地階にて、恥人の妄想は無視することにして先週同じ空虚を味わった友人と再び馬券の検討を行う。私がアドマイヤフジのPOならこの男はローゼンクロイツのPO。お互いそこは馬券上一歩も譲らなかったがこの最高峰へと至る一連の経緯からディープインパクト−インティライミのラインが相当堅実だという結論は一致していた。問題はPO馬に重きを置く以上、この2頭の馬連5.4倍にドカンと投資する策は採ることができず3連単で巧みに勝負をせねばならない点だった。

 ディープインパクトとアドマイヤフジの馬連は16倍も付いていた。当初8倍前後を予想していた私にとってこれは天国まで突き抜けんばかりのオッズ。3連単も軒並み高め傾向が出ていたためディープ→フジ→インティと裏のディープ→インティ→フジを厚めに、そしてディープ1着&フジ3着固定から脇役への3連単流しも抑えに少々9点ほど。こうしてフジ馬券については磐石の姿勢を保っていた。そして愛馬の評価が親バカだったときに備えて、ディープ・インティを2頭軸にした3連単も狙い打ち。相手は調教不振も前目で自力勝負のアドマイヤジャパンと事前の宣言通りのダンスインザモアとした。


 発走。アドマイヤフジはめったにない好発から絶好位をキープ。確かな末脚こそ持ってはいるもののそれが切れる一瞬の脚ではないフジにとって、勝負に出るためにはディープが発進する前に長めのロングスパートを仕掛ける必要があった。しかし結果はご承知の通り、大ケヤキの向こうから進出してきたディープインパクトに対し抵抗虚しくあっさりと先を譲る。これは器用さの違いと強がってもみたいものだが皐月賞に続いて性能の差をまざまざと見せ付けられることとなってしまった。

 かくして1着はなくなった。はるか手前を行くインティライミを捉えるのも厳しそうだと見るや、残るは死に物狂いの3着争い。ところがフジより後方に位置していたはずのシックスセンスにするっとインから出し抜けを食らわされなかなか手が届かない。この日は愛馬の激走にすべてを投じるためカメラ不所持で挑んでいたのだが絶叫の後押しも効果なく、1→2→4着であえなく撃沈することとなった。

 成長の見えない私に次々と襲い掛かるチープインパクトもチラホラと。「アドマイヤジャパン追い切り悪し」と再三他言していた自分自身が己の眼を信じきれていないモラトリアムと、レース後、再度合流を果たした恥人がポツリとひと言。「そういえばバイ男さんが、皐月賞終わったときに『これじゃダービーも相手はシックスセンスで決まりじゃん!』って言ってたの今思い出した・・・」。そして終わってみればボーンキング、サイレントディールに続く、これが3頭目となる所有馬のダービー4着走だったのである。そんな私が反省会の折り、そっと陰から取り出したのはアドマイヤフジからの馬連総流し馬券だった。


 期せずして中央地方の同世代に出現したスターホース。中央3冠馬と南関東3冠馬、その可能性に賭けこれまで3つのレースをすべて生で見届けてきた数多くはないであろう有資格者の一人として、大井での残り2番を経て10.23、記念すべき淀の舞台に臨もうと思っている。どうかそれまでくれぐれも無事に過ごしてもらいたい。
posted by バイ男 at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月29日

1失点も生涯初セーブを記録

R|220001‖5
B|000444‖12

S バイ男 2勝1敗1S

個人成績
5番サード→ピッチャー(6回)
1.三ゴロ(右打席)
2.遊打(左打席)
3.四球(右打席)
4.投失(左打席)


 今回は5タテを食らわされている相手サイドから「投げないでくれ」と前以ってリクエストがあったので私の登板予定はなし。クリンナップの一角に収まり打撃で注目を浴びることに。

 2点リードされた1回裏、二死1、2塁と期待通りチャンスで回ってきた第一打席。この日は今年ここまでの通算打率6割(右)を維持するために半端な気持ちで右打席に入るつもりは毛頭なかったが、少しでも点差を詰めておきたいとの勝負心が働き打ち気満々。しかしその気負いがまったくの裏目となり老獪な草野球投法に翻弄される。球速70kmほどの遅漏ボールに待ち切ることができずバットの先端に当たる凡ゴロ。無念。

 続く第二打席は先頭バッター(左)。狙いは追っ付けてのレフト前だったが三遊間ど真ん中に転がるゴロに。しかしショートが逆シングルで捌いたときには時すでに遅し。足の遅い私ががんばって稼いだ内野安打となった。残りは四球とボテボテの投ゴロが併殺を狙った相手ピッチャーのフィルダースチョイスに。やはり9番で無欲で望んだときの方が後ろ足に貯めができ、格段に結果が残せているのが納得できたこの日一連の打席だった。


 守備は今日は3塁でマウンドを支える役目。ゴロにフライにと無難な処理を続けるも次第にマウンドへ登りたい意識が強まっていく。元々先発ピッチャーが早々の降板を宣言していたため3回終了時点で2番手にスイッチ。このとき「最後だけ投げさせて!」と確約を取る。5回のこちらの攻撃で4点が入らなければ4−4の同点という、勝負を決めるとても緊迫した場面ができあがるところだった。が追加点が入ったため楽なマウンドに。

 とはいえ、最初の対戦が相手の4番だったため気合いは十分。初球、注意深く縦のカーブから入ったがそれが見事にボディへとめり込んでしまう。これがこの4番にとっては初回に続きこの日2つ目のデッドボール。両軍から笑いが漏れる。

 次の若者は三振。しかしその次の打者にストレートをミートされ、振り遅れ気味に飛んだライナーがセカンドのグラブ20cm上を越える。早速失点1。投ゴロの後、ネクストバッターサークルに控える強打者との対戦を望みわざと四球に。二死1、3塁。草野球特有のランニングホームランで同点という場面。初球、低めいっぱいにシュートが決まる。いや、審判はストライクをコールしたがあれはボールだろ、と思わず舌をペロリ。2球目、フルスピードのストレートが狙い通り外角低めにズバッと。バットの先端にわずかながら当てられたものの結果はボテボテの一塁線2m。軽く捌いてゲームセット。人生初セーブだった。


 なぜ遮二無二投げたがっていたかというと、6月は活動予定が組まれていないため。プロ野球観戦を続けて配球の勉強でもしようかな。


2005年通算成績
    打安二三本四死失点振打率
左打席 8200011100.400
右打席 7302010020.500
posted by バイ男 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月28日

日本ダービー 一日前

 空前の皐月賞から6週間。メディアはさらなる勢いで時代の寵児を持ち上げ続けている。ハルウララを"失った"競馬界にとって彗星のごとく現れたスーパースター候補は絶対に傷つけてはならない財産。思惑通り無敗で3冠へ王手を掛けられるのかどうか。


第72回 東京優駿
 ◎ディープインパクト
 ◎アドマイヤフジ
 ▲インティライミ
 △ダンスインザモア

 金子馬ファンの一人としてすんなりディープインパクト圧勝でそれはかまわないのだが、アドマイヤフジのPOという立場のもう一人の自分も存在する。新馬でペールギュントらを軽く捻じ伏せたのも今は昔、その後の不器用なレース振りで脇役の座をも他に譲り渡してしまった。しかしゴールの先に富士を見据えるこの府中のターフこそが長らく望んでいた最高の舞台。願わくばディープインパクトと並んで差してくる雄姿が見たい。

 3番手には京都新聞杯でフジを下したことに敬意を表してインティライミ。出走馬がその後の重賞で次々と結果を残しレースレベルが高かったことで知られる昨年の新潟2歳S6着馬でもある。3連単で5→6→7。こいつは実に語呂もいい。

 穴候補には面白いところでダンスインザモア。皐月賞はリズムを崩して8着と敗れたが評価しているのはスプリングS勝ちよりもその前。誰も差してこれない当時の府中の芝をただ一騎、真一文字に伸びた500万下が印象に残っている。昨年のハイレベルが新潟2歳Sなら今年のそれはシーザリオを輩出した寒竹賞(ダンスは4着)、とレース後語られるような走りを同レース2着惜敗だったフジともども期待している。


 実はこれ、ディープ以外はみなサンデーサイレンスの2世の産駒たち。先週父を差して存在をアピールしたスペシャルウィークにインスピレーションを得たのだが、芝での後継者筆頭の座を狙う争いがまた今後の展望として楽しみでもある。ま、細かいことはまた明日考えよう。
posted by バイ男 at 14:28| Comment(2) | TrackBack(3) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月26日

CL優勝を果たしたリヴァプールの今後

 今朝行われたチャンピオンズリーグ決勝の大一番は、21年振りの栄光を夢見るリヴァプールが一昨年以来の優勝を目指したミランを大逆襲の末のPK戦(3-3 PK 5-4)で下した。リヴァプールはこれで準々決勝からユヴェントス、チェルシーに続き決勝でも番狂わせの主役として立ち回り、CL史の1ページにその名を刻むこととなった。通算では5度目の優勝となる。

 意外なところでは、この結果によりミランの今季無冠が決定したということ。このご時世、レアル・マドリッドの無冠はさしも日常茶飯事のように受け入れられるようになったものだがイタリアの常勝軍団までもが寸でのところでリーグ、カップの両タイトルが共にするりと抜け落ちることとなってしまった。


 さて、ゲームの感想に移る。今回は自らの観戦時の振舞いに些か後悔の念が立つ。リヴァプールボールでキックオフされた前半だったがレッズの選手はみな地に足が付いていないように思えた。パス回しもすぐさまミランにボールをカットされ、準決勝でのチェルシー封じではあれだけ見事に機能していたディフェンス網が幻であるかのようにところどころチグハグに。こうしてファウルで与えた右サイドからのフリーキックをノーマークのマルディーニがボレーで叩き込みミランが実にあっさりと先制する。ここまでの所要がわずか50秒前後。守り合いをベースにしたカウンター合戦の展望を大きく覆す1点だった。

 このゴールが「ミランが自陣ゴール前に鍵を掛けて残り89分、中身をなくす"仕事"をして終わりだろ、あ〜ぁ」のような勝手なシナリオを想像させた。一昨年の空虚な決勝シーンが蘇る。リヴァプールの動きの悪さには、ミランとの経験の差に加えてここ(決勝の舞台)まで進出できたことでレッズの選手にどこか満足感が生まれてしまったのではないか、という推論も浮かんだ。が、いずれにせよ、私の中でいくらかの興味が薄らいでいったのは確かだった。このあとの1時間はとりわけ語るに及ばない。ノートPCでブログの移行作業に取り掛かり片手間での観戦となる。攻勢に出たリヴァプールに対して奪ってからの瞬時のカウンターで仕留めたミランの2点目は鮮やかだった。


 かくしてゲームは後半へ。実況に呼び寄せられ顔を上げるとジェラードのヘッドがゴールに吸い込まれている。しかしそれでもまだたったの1点、栄光に片手を掛けたロッソネロの影はまだまだ遠かった。ところがその5分後、スミチェルの巧みなミドルシュートが再びゴールネットを揺らす。「これはひょっとするかも」と遅まきながらテレビへとかぶりついた矢先だった。ペナルティエリアに飛び出したジェラードにガットゥーゾの手が掛かりリヴァプールにPKが与えられた。キッカーはシャビ・アロンソ。一度ジーダに弾かれるもこぼれ球を押し込みなんと3-3、ゲームは振り出しに戻ったのだ。それにしてもわずか6分間で3失点。PSV戦でも顕になっていたようにここ最近見せるミランディフェンスの悪い癖、集中力切れによるマークミスがこの、他でもないシーズン最終戦でまたもや出てしまった。

 これで一挙に盛り上がるかにも思えたが両軍とも前半から動き回ったツケが出たのか、格段に動きが遅くなる。パスが繋がることもなければ、スペースに走り込むこともない。このときすでにピッチでは選手間で延長に向けての覚悟を図っていた、との話。そんな意志もあってか、お互いが慎重になり試合の行方は15分ハーフの延長戦へと持ち込まれることとなった。

 延長戦のハイライトは後半の終了間際に訪れる。ミラン、セルジーニョが上げたクロスにヘディングでシェフチェンコ。決定的な一打もデュデクがファインプレーで防ぐ。さらに圧巻はその後。こぼれ球に襲い掛かるチェンコが豪快にシュートを放ったところを体勢を崩していたデュデクは頭部を投げ出して決死のブロック。最大にして最高のピンチを身を呈して凌ぐと続くPK戦では2本のシュートを止め(もう1つが枠外)、シーズン序盤には不振に陥り控えに甘んじたこともあった男がリヴァプール優勝の立役者となったのだった。


 「リヴァプールの今後」なるタイトルを付しておきながら内容の大半をパパッと終えるつもりでいたゲームの流れで費やしてしまった。やるかたなし。優勝を遂げたことで来季のCL出場権論争は今後本格的に混迷をきたし、さらには移籍が確実と言われるバロシュ&ヒーピア、そしてジェラードの去就とオフもにぎやかなマージーサイドになりそうだ。


 前半にミランが3点、後半にはリヴァプールが3点。そしてPK戦もそれらのゴールと同じサイドが選択されたということは・・・逆サイドの観客にとっては悪夢の決勝戦だったのかもしれない。
posted by バイ男 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | フットボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月25日

タイムリーエラーは全国ネットで

 17:55。飼い犬の鎖が解かれたかのように野に放たれた私、目指すはちょうど駐在先とは正反対のロケーションにあるレフト側外野自由席である。横浜vsソフトバンクの交流戦第一戦。スタジアムの外周をぐるりと回っている間、後攻・横浜の野手紹介のアナウンスが響き洩れてくる。

「もしかするとプレイボール間に合うかも…」

 入場ゲートに辿り着いたとき、歓声が一層高鳴るのを感じた。数人の人垣を掻き分け階段を上りスタジアム内に顔を出した刹那の出来事だった。


 浜スタの外野席に踏み入るのは初めて。現在地はどこだ?と眼下に広がるダイヤモンドよりもまずスタンドの位置関係を把握しようと左右をキョロキョロする私。しかしどうにも状況がおかしい。辺りに群がるソフトバンクファンは揃いも揃って天を拝んでいた。

「まさか!」

 遅れて周囲の例に倣った私の両の眼もまた鉛色の空の中心部、ちょうど雲と雲との合間に浮かぶちっぽけな黒点を捉えることに成功する。折りしもそれが放物線の頂点だった。その彗星はそこから私の好奇心に吸い寄せられるかのごとくこちら目掛けて弧の残り半分を描こうとしていた。

 出口がスタンド最前列にあり真後ろに座席がなかったため周囲の人間はアーチの終点に飛び込もうにも即座に歩み寄ってくることができない。そこからは1コマ1コマがスローモーションのように感じた。突然訪れたまたとない場面に事態が飲み込めないながらも小細工なしで向かってくるボールに対して高々と左の掌を差し出す私。その光景はさながら金のマスクと銀のマスクが共鳴しあっているかのよう。

 門倉が投じた高めのストレートを大村が強振した打球は風にも乗せられよく飛んだ。こうして誰にも邪魔されることなく捕球姿勢を保つことができた私。とうとう合体の時が来た。生身の左手にかつてない衝撃が走る。とその瞬間、


ポロリ
じゃじゃ丸ぴっころポロリ

 グラブをはめたプロの選手ですらフライを弾くこともある(この日の横浜のレフトなど)。握力が人並み以下の、しかも利き手ではない私の掌がディープインパクトに持ち堪えられることはなかった。天は私を選ばず左3m先にいた若者に詔を託したのだ。

 心の準備がまるでない初球の出会い頭でなければ、また、カメラとレンズの入ったカバンを置いて捕球動作の基本中の基本である「捕る時は右手を添えて」を実践していたのであればまた結果は違ったものとなっていたかもしれない。しかし思いも寄らぬ出来事に理解に苦しむ私は一生に一度あるかないかのチャンスを逃した悔しさに打ちひしがれることもないまま、ただただ痺れて言うことのきかぬ手で携帯を誤操作すると、先頭打者初球ホームランに湧き返るソフトバンク応援席前をすごすごと退散していったのであった。


 先日より我々の定位置となった、バックスクリーン横に待機していた恥人に早速その旨を告げると「さっき落としてる人見て、『あ〜ぁもったいね』って思ったけどあれ、バイ男さんだったのか。それじゃ野手転向は到底ムリだね」との吐き捨てるようなセリフで迎えてくれた。グラブありでも草野球でポロリを繰り返す自らのプレーはバックスクリーンのはるか上に置き去りにしているとしか思えない、堂々とした言い分だった。


そのスイングじゃいつまで経っても当たらないズラ
バティスタ

内野指定席vs内野自由席
内野指定席vs内野自由席

 これぞ興ざめ。左側が内野指定席(○円)で右側が内野自由席(○円)。空売りをやめて自由席の値段を500円程度上げてゾーンを増やすだけで簡単に増収できるだろうに、と普通に思うのだがスタジアム運営サイドはどこまでお役所的なのだろうか。この日も18時の時点で一塁側自由席はすでに締切のアナウンスが流れていた。外には入りたくても入れない人々が存在する。

1イニング1杯のローテをきっちりと死守
ビア9杯4320円

 続いて、交流戦をターゲットに横浜スタジアムが売り出したプランが「内野A指定席 ビール飲み放題で4000円」というもの。今後は楽天、日本ハム、オリックスという微妙なラインが相手になるが通常の内野A指定席が元々4000円のためただでビールが付いてくることになる。この9杯だけで実に4320円。確実にA指定行きが濃厚だ。この日A指定の8回時点での最高杯数が13だったとのこと。記録更新イケるんじゃないか。だがそれだけ飲む意味があるのかどうかはまた別のお話。


 知る人ぞ知る、ゲームセット後のアナザーストーリーで完全にプロ野球生観戦ファンの一人となった私。いや、ホークスファンと公言しておいた方が後々都合がいいのかも。さぁて、お次はどこに出没しようか。
posted by バイ男 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月24日

東北楽天&福島競馬遠征記 vol.6

福島牝馬Sゴール前

 結果的に見て福島競馬で一番盛り上がったシーンは全10場制覇達成の瞬間でも、福島牝馬Sでの万券ワッショイでもなく、前夜瀕死の私を尻目に推し進められた駅弁争奪プロジェクトだったことになる。

 その内幕とは一人1000円ずつ出資した上で、週末のJR東日本全線乗り放題(新幹線含む)チケットを持っていた恥人が仙台と福島の駅で多種多様な駅弁を人数分買い漁り、一定の順位付けに従ってグ民一人一人に分配するというもの。上は1500円の豪華弁当から下はサンドイッチまで、予算内で取り揃えられたメニューはそれはもう多肢多彩だった。

 ランク付けに用いるツールは福島1Rの着順で、と定められた。フルゲート16頭から内枠の1番〜8番の8頭に絞り馬柱を見る前に各々が好きな番号を選んでいく。全員が選択後、新聞を開いてまずそこで第一笑。私の馬はこの企画を持ち出した恥人の馬と並んで圧倒的なドン尻候補だったからだ。

 光景を写真に残しておけばよかったのだがゴール板前に陣取った我々のビニールシートの上には8種の弁当が高価なものから順に数珠繋ぎに並べられた。この時誰かが1つの提案をした。

「単純に値段順に羅列するんじゃなくて、真ん中辺りに外れを埋め込んだらおもろいんじゃん」

 黙っていたら自動的にサンドイッチが手に届く最前列の一角にいた私、この提案に便乗しない手はない。口々に「3位だ」「6位だ」の声が舞う中、結局5番手の位置に落ち着いた。

 果たして1Rの発走。と、言いたいところだが我々はまず宿発が出遅れ&仙台駅で鮨三昧だったためこのとき時計の針はすでに午後を刻んでいた。オッズプリンタのレース成績では5位までしか記載がないため携帯から着順を読み上げることとなった。

 正確な流れはすでに覚えがないのでキーボランチ、いや、キーポイントだけを振り返ろう。1位から順に呼ばれる歓喜の輪に私の馬が割り込めるわけもなく問題の5位を迎える。残るは4人。果たして、サンドイッチマンの栄誉は誰の胃に・・・


 なんと、居残る人気馬を抑えて5位と健闘したのは恥人の馬だった。このイベントを企画したオーナーが会の成功のため重い弁当箱を持って奔走する姿に心を揺らしたのか、期待以上の激走を見せ、見せすぎた故のサンドイッチ直行だった。ま、要は落ち着くところに落ち着いたという感じでしぶしぶパンを食む姿がとても画になっていたものだが。

 こうなると主役がスターダムにのし上がった後はどうでもよく私の馬は従順に8位をゲットし、キティちゃん弁当を咥えてきた。皆が分け与えられた弁当を突付く中で私一人、自腹で買っていた照り焼き弁当を食っていたのがまた何とも。キティちゃん弁当は結局入れ物のケースを残して廃棄のメに至った。


 肝心の競馬の方は、中盤のやり取りをスっ飛ばしていきなりメインレースの4コーナーへ。確か馬券はチアフルスマイル・マイネヌーヴェル・オルレアン・メイショウオスカルの3連単BOXを握っていた。抜け出しのタイミングを今か今かと図っているメイショウオスカル。これはもう当確。それに対して外からマクリ気味にマイネヌーヴェルが進出し、そして内からはチアフルスマイルが突いてくるはず。これぞ、金杯を勝利へと導いた栄光のフォーメーション。「そのまま!そのまま!」と絶叫の雨霰。カメラを持つ手が武者震いでがくがくになり狙いを定める間もなく我々の前を大挙駆け抜けていった18頭。私が2番手入線の馬の見間違いに気付くのに然して時間はかからなかった。

 こうして、中央競馬全10場踏破のクライマックスはこれまで投資してきたJRA預金の暗証番号漏洩や満期による引き落としなどの手厚い見返りも何もないまま、オケラ道への一方通行をこれからもガンガン邁進してくださいねという啓示のみで至極簡素に終わったのだった。


福島競馬場 スタンド ゴール板 パドック
福島競馬場 スタンド
福島競馬場 ゴール板
福島競馬場 パドック
posted by バイ男 at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅・グルメ・モバイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月23日

優駿牝馬 虚しさと切なさとやり切れなさと

シーザリオ快勝

 18頭が颯爽と駆け抜けた力通りの結末による清々しさとは相反するような、掴みどころのないやるせなさに苛まれていた友人と私。共に馬券が当たっていながら改心の笑みもなければガッツポーズもなし。さて、そのワケはというと・・・


 昼下がりにのこのこと姿を現した私。当然ながらゴール前は人だかりでいっぱいのため、広い府中の直線で一度試してみたかった、1コーナー地点からの縦のアングルを狙うことに。幸いながらポカリと空いた柵前を確保する。程なくして友人の登場、予想の意識合わせに入る。つい昨年までは個人プレーを謳歌していたものが今年は方針変更で実に協力的な我々である。


第66回オークス 私の主張は以下の3点。

・キャロットの2頭がワンツーを決めるはずがない(しかも同厩舎で鮮やかに)
・とはいえ勝ち切れるのはその2頭(シーザ・ディア)のどちらかだろう
・バイ男の法則に従えば2着候補もごくわずかに限られる(エアメ・アドマ・エイシ)

 これを忠実に反映させたところ馬券的買い目は当初たったの4点に絞られていた。

3連単フォーメーション
 1着シーザリオ・ディアデラノビア
 2着エアメサイア・アドマイヤメガミ
 3着シーザリオ・ディアデラノビア

 しかし発走はまだ2時間も先のこと。いつものごとく馬柱の18頭が脳の海馬の隙間で最もタフな1マイル半を何度も何度もグルグル回る。

「アドマイヤメガミが3着までだったら痛いしなぁ」
3連単シーザ・ディアの1着固定から他3頭BOX流しに変更。

「エアメサイアが武マジックで抜け出すかぁ」
3連単4頭BOXに変更。

「ヒモ荒れで馬連獲り逃したら凹むなぁ」
固執していたアドマイヤメガミからの馬連3点を追加。

「お、200円余ったから2頭軸にして穴に流そっと」
シーザ→エアからレースパイロット、ジェダイトへの2点を追加。

 根比べに負けた結果が予算オーバーとなるこれらの方程式だった。


 そよぐ風、なびく芝。見慣れぬ1コーナーからの視点では馬群の状態を把握することができず気合いを入れて流れを追うことができない。こうしてどこかスローペースに乗り損なった私の前を日刊競馬のCM曲に乗って真っ先に駆け抜けたのがシーザリオだった。人気馬3頭が実力通りに凌ぎを削るいいレース。

私「当たってる。確かに当たってる。でも女神はどこ行った〜」
友「当たってる。確かに当たってる。でもその順番じゃない〜」

 隣ではディアデラノビアの大ナタ差し切りを期待してそこを重点に攻めた男。しかもこの男、エアメサイアのPOであるにも関わらず。自らの愛馬を3番手と決め付けた戦略は元返しの体裁を取り繕った。


 帰宅後、VTRを見直してたまげた。シーザリオが予想をはるかに上回るめちゃめちゃ強い競馬をしていたからだ。スタートで押し込められ終始後方。対するエアメサイアの方は位置取りも追い出しもパーフェクト。直線で内にモタれる癖も見せたが十分勝利に値する展開だった。父の産駒を追い比べで上回るほど、ただただ息子スペシャルウィークの孝行娘が強かったのだ。


 先日の奇跡よ、もう一度と最終レースの馬名を眺めているときにはっと気付く。「そういえばオークスの掲示板予想当たってる!」。私の桜花賞予想がそのままオークスの決まり手へと直結することこれで4年連続。今年は◎−○、そして万券でとは行かなかったがまた来春も仁川の馬柱で府中コースの展開を思い描く矛盾に悩まされそうだ。

 シーザリオ−エアメサイアの馬連1点にガツンが今回の正解か・・・でも女神を置いて6.3倍じゃ狙えない。



1周目
オークス 1周目
首を上げたピューマカフェの動向が勝負どころでのレースの行方を左右することに

直線坂下
オークス 直線坂下
「もう振り向くな♪」というメロディが今にも聴こえてきそう

ゴール前
オークス ゴール前
この視点では距離感なし。残り100m辺りと思われ

勝ったのはシーザリオ
オークス馬 シーザリオ
外が伸びない今の府中で豪快に差し切った

桜花賞・NHKマイルCに続く3歳タイトルを手中に収めた祐一
ウイニングランスペシャルウィーク産駒は初G1制覇を達成。ウチのはどうした・・・

【おまけ】
秩父特別
頭を垂れる典
斜行による騎乗停止が確定的でうな垂れる典。アドマイヤジャパンの鞍上は幸に決定


 ちなみにドバウィが愛2000ギニーを勝ったとか。そりゃ庭とも言うべきカラ競馬場なら死角はないべさ。
posted by バイ男 at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月22日

アーセナル 薄氷のタイトル奪取

 FAカップ優勝おめでとう!サポーター的にも防戦一方だった試合内容はまったく誉められたものではなかったが、どうにか残されたタイトルを獲得した結果をまずは評価。しかしアンリ、リュングベリが欠けたときのゴール前の手薄さはやはり致命的で今後の戦術面の課題が浮き彫りになった。

 また、なぜシーズン最後に限って残留をアピールするがごとくスーパーセーブを連発するんだ、レーマンよ・・・。攻めて攻めて120分攻め続けても1点が奪えずPK戦で敗退したユナイテッド、特に涙のファーディナンドにどこか同情の念が立つ。来季、この悔しさをバネに闘争心剥き出しで挑んでくるであろう相手とまた、頂点で雌雄を決してもらいたい。

 今年も1年間、血の滾るファイトの数々をありがとう。おつかれさまでした。
posted by バイ男 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | フットボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月21日

川上兼伸 完全試合への明暗を分けたあの一投

失投

 8回2死。ここまで打者23人、完璧なピッチングでロッテ打線を翻弄していた川上。迎えるバッターは6番李。カウント・ワンツーからのストレートが明らかにボールとわかる高めに抜ける。おそらく力みもあったろう。これがこの日唯一と言っていい、配球上何の意味も持たないボールだった。

 これでワンスリー。狙うは完全試合、当然四球すら許されない。谷繁が求めたのはもう1球同じストレートだった。こうしてド真ん中へと吸い寄せられたボールは我々の居座るレフトスタンド横、バックスクリーンへと飛び込み夢無残。

 確かに甘く入ったのは紛れもない事実だが、失投は被弾を浴びたこの球よりもそこへ投げざるを得なくなった布石ともいえる前球にこそあると思う。そして打者としてみれば1球待ってもいい場面だったが巡ってきたチャンスを見逃すことなく狙いを定めておもいきり叩いた李がまたお見事だった。

 とはいえ川上のこの日の89球が色褪せるものではない。ヒーローインタビューで快投の理由を聞かれ「気持ちです」と答えていたように絶好調ではなかったように思う。しかし初回、先頭打者が初球を狙い一塁ゴロ。続く2番も2球目を簡単に引っ掛け同じく一塁ゴロ、3番を三振に斬ってとりわずか7球で労せずして仕留めこれでノッた。

 冴えに冴えたカットボールを気にして終始早打ちに徹するロッテ打線。コーナーをうまく使い分け的を絞らせない。中でも、外角低めにボールになるカットボールを見せておいて同じコースにズバッとストレートで三振に獲ったあの組み立てには惚れ惚れさせられてしまった。


 今年4試合目のプロ野球生観戦にして初めて投手の良さが全面に出た試合。内野席から観ているとただ居酒屋で余興を眺めるのと同レベルになってしまう私にとって、座席をキャッチャーミットがまるまる覗ける外野中央部にしたことも奏功し、存分に楽しむことができた。

 隣りにいた恥人曰く「私は大阪の産まれで関西私鉄球団を見て育ったんで打ち合いにならないと気が済まないんですよ」との話。私の場合は、投手出身の端くれとして団体競技ながらも投手と打者という一対一、個対個の視点で捉えており、ごく自然と自らのマウンド姿とフュージョンさせていることに気付いた。

 楽しみ方は人それぞれ。プロ野球観戦の面白さを学んだ一戦だった。何よりも、ビール控えめのサインが効いたようである。



海浜幕張駅に掲示されている刺激的なポスター
人気のパ、実力もパ?

交流戦弁当
交流戦弁当
今回は相手が中日ということで手羽先、みそカツ、ひつまぶし風のうなぎなどがところ狭しと盛り込まれていた。

タオルを手にマウンドへと向かう清水直行
清水直行
この時はまだ自身の調子の悪さを知る由もない。制球が定まらず再三苦労していた。

初回 ウッズのライト前ヒット
ウッズ

無情なる1点
完全試合成らず

試合終了間際 笑うアレックス
アレックス
9回2死 レストスタンドに陣取った外国人グループの呼び掛けに思わず笑みをこぼすセンターのアレックス。

皆さん がりがピンチです!
がり不足
試合後の飲み屋にて がりの供給がヤバいとの触れ込み。がりってどこ産なんだろう。


 次回は24日の横浜−ソフトバンク戦に出没予定ナリ。お気づきのようにもはや完全なプロ野球ファンと化してしまったようで・・・いやいや、名勝負ファンですよ。
posted by バイ男 at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月20日

レジー・ミラーが引退だとか

ミラー無冠で引退、悔しさにじむ
http://www.nikkansports.com/ns/sports/nba/f-sp-tp5-050520-0022.html

 バスケはプレイした経験がない。しかしそんな私でも孤高のクラッチシューターの名は知っている。

 ジョーダンがブルズで最初の引退をする前の黄金期とその後復帰しピッペン、ロドマンらと無敵の快進撃を繰り広げていた頃のNBAはミーハー心を露にして衛生放送に釘づけになっていた時代がある。

 体格に似合わぬアクロバティックなプレーを次から次へと繰り出すゴツいヤツらの中にノッポながらもひょろひょろな、その選手はいた。他でもないレジー・ミラーだった。タイトなマークをするりと交わし自信満々にスリーポイントを仕留め手を突き上げる姿をひと試合で何度目にしたかわからない。

 そんなミラーもバークレー、マローンなど幾多の名プレイヤーに続いてついぞNBA制覇の悲願は叶わなかったという。他に例を見ないスタイルで大成を果たしたスターの、系譜を継ぐ者の出現に期待している。願わくばミーハー男の感受性を掴んで放さないような。
posted by バイ男 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月19日

UEFAカップを制したのはCSKAモスクワ・・・らしい

 2004-05シーズンもいよいよ佳境(というか終息気配)に突入。アーセナルのリーグ最終戦は放送すらしてくれなかったので、残り少ない生中継の機会を逸してはならんと週末のFAカップ観戦のためだけにフジテレビ739に加入(正確には、フットボールキングダムセットへのプラン変更)してしまった。準備は万端。

 そのFAカップと、そして来週のチャンピオンズリーグ決勝へと繋がる"王座決定戦シリーズ"の第一戦、UEFAカップが今朝行われた。スポルティング・リスボンとCSKAモスクワ。両軍とも日頃耳慣れぬメンバー揃いなのだが、"決勝戦"の重みに惹かれどちらかの初優勝の歓喜と場を同じくすることにした。


 3:15起床。キックオフは45分からだったが30分間予習の時間があれば大体のチーム事情は把握できるだろうと前説に耳を傾ける。なるほど、両チームとも若いブラジル人フォワードがキーマンのようだ。

 しかしこのひたむきな姿勢が裏目となった。起き掛けはすこぶる元気だったものの、ジョジョにパワーは失われていきキックオフの笛とともにその身はふとんと同化。溜まったワイシャツにアイロンを掛けながらの観戦を予定していたのだが1枚も、いや、アイロン台に触れることすらなく次節持ち越しとなってしまった。

 途中、大歓声にうたた寝を妨げられモニターに目をやると白と緑の横縞が画面上でぐちゃぐちゃに交わっている絵が飛び込んできた。「そうか、スポルティング先制か」。その記憶を強くキャッシュしたまま朝を迎える。「きっと2-0くらいで決着したんだろう。ホームチームの優勝は5回目か、めでたしめでたし」とネットで確認してみると、なんと結果は真逆。1-3でスポルティングは敗れていた。


 すぐさま思い浮かんだのがアブラモビッチの含み笑いを浮かべたあの顔だった。ご存知の通り、CSKAモスクワはチェルシーと同じくアブラモビッチが出資しているチームであり、今季の予選リーグでは同胞対決が何かと話題を呼んだ。

 なんという強運だろうと思う。チャンピオンズリーグでチェルシーは2年連続ベスト4で姿を消すこととなった。それでも準決勝までは来ている。我らがアーセナルがただの一度もたどり着いたことのないポジションに・・・。そして、残るもう1つのカップ戦をそのCLで敗れ道を別った故郷のチームが、不利と思われたアウェイでの戦いも意に介さずロシアに初のUEFAカップのタイトルをもたらすなんて。

 幼き頃に両親を失い孤児として育てられた男はクラブチームの運営に対して金に糸目は付けないが、日本のどこかの球団のように選手のやりくりにおいて現場に口を挿むようなこともない。昨季チェルシーを買収し大量の軍資金で選手を買い集めたときは金持ちの道楽と揶揄され、飽きたらクラブごとポイ捨てにされるのでは!?との懐疑的な見方が圧倒的だった。しかし蓋を開けてみればびっくり、ほとんどの試合でスタンドまで健気に足を運ぶ優良オーナーの姿がそこにはあった。ゲームに目を注ぐそのどことなくあどけない表情は、まるで幼少期に、自身ができなかったボール遊びをはるか現代において達成することができた夢叶えし子供のようにも見える。


 これが最近プレミアリーグをにぎわしている1つの話にオーバーラップした。2年越しでユナイテッドの買収に成功したマルコム・グレイザーの件である。果たしてこのアメリカの借金王が何のために世界一の経常利益を誇るフットボールクラブを買収したのか。まだ目的は定かではないらしいが、チェルシーのように金に物を言わせて選手を青田刈りしてくるようではますますロンドンの"庶民派"クラブ・アーセナルをホスピタリティとしてしまう自分がいる。

 近況奮わぬユナイテッドだが、いくら地に落ちても球界の盟主が巨人で変わらないように、プレミアリーグの顔と言ったら憎々しいがまだレッドデビルのことを指すだろう。ファンの猛反対を受けてもなお強引に事を進めるのか、揺れるビッグクラブの今後にはやはり注目していきたい。

 しかし塩を送るのもここまで。まずは何よりライバルに対して目先の勝利を。今季対戦成績2戦2敗の事実を忘れようはずがない。


 最後にひと言。松坂の甲子園での7年振りとなる公式戦を一名勝負ファンとしてひと目拝みたかったな。
posted by バイ男 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | フットボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月18日

オークス当てるにゃ桜に聞こうぜ!

◇2002年◇
 スマイルトゥモロー−チャペルコンサート 5000
            −キョウワノコイビト  4000
            −ブルーリッジリバー 1000

◇2003年◇
 スティルインラブ−チューニー      7000
           −モンパルナス    1000
           −ヤマニンスフィアー 1000
 チューニー−モンパルナス        1000

◇そして2004年◇
 ダイワエルシエーロ−スイープトウショウ 10000


 だらだらと過去3年の優駿牝馬予想を並べたわけではない。実はこれ、私のサイトで開催している予想大会における当時の私の"桜花賞"予想なのである。改めて見て驚くなかれ、三度そのすべてが◎−○そのままの組み合わせでオークスの馬連決着へと結びついているのだ。一度や二度ならまだしもそれが3年も続けて起こるようではいくら鈍感な私でもさすがに注意を払う。昨年は実績馬2頭で100.4倍という美味しい万馬券の恩恵に与らせていただいた。

 さて、となると今年である。果たして新スタンドの下に二匹目のドジョウが埋まっているのかどうか。昨年のことは忘れろと足りない脳に指令を出したところであの日の快感をどうしたって意識しないはずがない。

 今年の場合、例年と異なるポイントが2点存在する。野望猛々しく4連覇の偉業に向け桜花賞の予想時点ですでに馬柱には透けるようにうっすらと優駿牝馬の文字が見え隠れしていたこと(距離が長くなってどうかの私念が込められている)と、こうしてオークス出走前の時点で前以ってその事実に触れて回っていること、だ。

 どちらにせよ、レース発走まで冷静でいられるわけもないのでこうして早めに披露してしまうことにした。決まり手について多くを語ることはしない。後は煮るなり焼くなり、好きなように調理してもらいたい。(ただし、結果がどうなろうとこちらでは一切責任は取りませんが)

 では今年の私の桜花賞予想・・・

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[3908] オマエはもう、負けている バイ男 - 2005/04/10(Sun) 14:53

桜花賞
 シーザリオ−アドマイヤメガミ 5000
 エアメサイア−アドマイヤメガミ 1000
 エアメサイア−シーザリオ 1000
↑オークス用
↓桜花賞用
 シーザリオ−エイシンテンダー 1000
 エアメサイア−アンブロワーズ 1000
 シーザリオ−モンローブロンド 1000

うぉ〜、すげぇ邪心が。

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 これを披露した時点で今年は負け決定か。ま、差し詰め外れたときの言い逃れは「今年は連絡みが桜花賞不出走(トライアル組)だから仕方ないじゃん」辺りになるのかな。


 今回の話に興味を持って読んでくれた方のために補足として、ちょうど一年前のレース後、私が自身のコラムに載せた結果報告の記述を掲載しておく。さて、どうなりますことやら。
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posted by バイ男 at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月17日

東北楽天&福島競馬遠征記 vol.5

【追記】仙台市青葉区小田原6丁目
 初夜の出来事で書き残しが1件。それは過去との遭遇だった。

 仙台の街中でその後の行動を別にすることとなった8人。私を含む4人は一旦駅に立ち寄りお土産とツマミをひと通り仕入れた後、タクシーで1kmほど離れた寝床へと向かった。車泣かせな城下町たる所以か、宿が一方通行だらけの路地裏にあるため大通りで降ろされた一行。「こっちだったっけか」と4人が4人散り散りバラバラになって右往左往を繰り返す。入り口の鍵を残りのパーティーに渡してしまったため一応の門限である22時半までに着かねば我々は締め出しに遭ってしまうのだ。季節柄、凍死するわけではないが早く帰っておきながら門の前で待ちぼうけではこの日一日における一連の負の流れの締めとして最高にカッコ悪い。

 一人が昼間タクシーを拾った場所で目印にしていた薬局を見つけ声を上げる。その瞬間だった。

「カマくん!!!」

 我々4人の存在しない闇の中からパーティーの一人を呼ぶ声が飛んできたのだ。突然のアナウンスに対して呆然と振り返る私ともう一人(通称・カマーチョ)。声の主は、なんとまあ私とは小中学校が同じで少年野球のチームメイト、そしてカマーチョとは中学が同じで軟式テニス部でのダブルスのパートナーを組んでいた男であり、しかも私の実家とその男の実家は距離にして30mも離れていない、いわば幼なじみのようなものだった。私が4年前に実家を出、そして向こうも就職のため遠方に赴任した旨は風の噂で聞いていたがそれがこんなみちのくの路地裏で出くわそうとは。

「何やってんだよ?」

と先に切り出したこちらに対して、この家着そのままのジャージ姿はぬけぬけとこう言い放った。

「だってオレの家あそこの裏だもん」

 転勤になり半年前から仙台に住んでいるとのことだった。

 面白いもので競馬はいろいろなものを惹きつける。あれだけ10万人以上を収容する競馬場でもなぜか縁遠い知り合いとたまに遭遇してしまう不可思議なる引力。今回も福島競馬に行こうという話が出て、楽天のホームゲームが開催していなければ万が一つにもここに来ることはなかったわけで数奇な縁を感じざるを得ない。

 こうして無事宿に到着した我々。何年振りかの再会に二人して仰天の声は止むこともなかったも、カメラの不幸をしばし思い出しグビグビッとビールを飲み干しそのまま寝込んだのだった。
posted by バイ男 at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅・グルメ・モバイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月16日

東北楽天&福島競馬遠征記 vol.4

 こうして写真を眺めてみるとただ競馬場に行っただけだと思っていた淡白な2日目もいろいろ逸話があったことを思い出す。前夜23時に早々とKOされた私なだけに翌日の朝は早かった。6時半に出るぞ、と意気込むもワイヤレスLANが接続することに満足したあと二度寝。結局宿を出たのは9時頃だったか。


早朝の記念撮影
ウインレーシングクラブサポーターズ
早く出てきてね、ボクらの愛馬チャン達。写真はサポーターのお二人。

JR仙台駅と
JR仙台駅とミスキャスト
前夜のカメラ落下事件の忌わしい記憶が甦る。どうせ1Rには間に合わにゃあと駅ビルの牛たん&寿司通りで昨日のすし哲のリベンジに挑むことに。しかしなぜかその前に鶏の照り焼きの名に魅せられて駅弁を買っていたなぁ、そういえば。

気仙沼あさひ鮨 仙台駅店のちらし
気仙沼あさひ鮨 仙台駅店 潮吹きちらし
たしか名前は≪潮吹き≫だった。開店前の朝礼時、すでに店の軒先にたむろう野郎の群れ。従業員にとってははた迷惑な話千万だったろう。だからっておばちゃん、私のだけオーダー間違えないでよ。久々のちらしだっただけにこっちの方が感触ベターかも。

別注・サーモンとかんぱちの握り
サーモンとかんぱちの握り
自分の舌と店との相性をチェック。ここでビアを口にしたことで今後の戦いに自ら幕を引くこととなる。しかしご馳走を前にして飲まずにいられますかという話。


競馬話までたどり着けず。雑だ、雑すぎる・・・
posted by バイ男 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅・グルメ・モバイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月15日

今季公式戦初勝利はちゃんこ味

B|500002‖7
F|011110‖4

勝 バイ男 2勝1敗

個人成績
十番ピッチャー
1.三ゴロ(左打席)
2.左打(右打席)
3.右三打(右打席)


 都心で2000年以来と言われるひょうが観測された本日日中。事前の雨を物ともせず開催に至ったホリデーリーグ第二戦は貧打で名を馳せる我らがバグファイヤーの思いも寄らぬ先制攻撃で幕を開け、じわじわと詰め寄る相手の中盤の猛攻を堅守で凌ぐとそのまま逃げ切り公式戦初勝利を決めた。

【注】いや、でも池袋ではこの間大量にひょうが降ったんだけね、都心に含まれてないようで。


 前回同様、完封を自身の至上命題として臨んだ一戦。折りしもリーグ戦の現ブービーと最下位の対戦というゼッタイに負けられない戦いとなったわけだが、味方の揚げた予想だにせぬ先制点にマウンドで緊張が走る。

 2回。1死2、3塁でのセカンドゴロで早々と完封の夢は潰えることとなる。これが逆によかったのだろう。3-4番の高レベルの経験者にはこの日一切曲がることのなかったシュートを狙い打たれたが連打を許さず、各回1失点で後続を断つことに成功した。

 今日のキーポイントは打つ方。左では流しに失敗してボテボテのサードゴロに倒れたが、右では三塁の線上を抜くヒットと外角球に逆らわずライト線を射抜く三塁打。特に3打席目は追加点が欲しい最終回で1塁ランナーを迎え入れ自らを助けるヒーローインタビューものの一打だった。

 ここまで今季3試合をこなしようやく打線が昨年時の好調を取り戻したかのように先発(DH含む10人)全員安打だった今日の試合。守っても内野が好守を連発してくれたため三振奪取を狙わずとも安心して打たせて取ることができた。この調子で首位を狙いたいところなのだけど。

 やはり勝った日の飲み会は楽しいもの。しょうゆちゃんこ3人前で、アクティブダイエット飲んだのも虚しくもう腹がパンパンさ。


2005年通算成績
    打安二三本四死点振打率
左打席 610001100.250
右打席 530200020.600
posted by バイ男 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月14日

弱気は最大の敵

 興味のそそらない民放の番組群に飽き飽きしてスカパーのチャンネルに手を伸ばしたとき、オリックスvs広島の一戦でアナウンサーが発した言葉。そう、津田恒美が座右の銘として掲げていたそれである。

 9回、マウンドに上がればゲームセットの声を聞いた往時の憎たらしいまでものパフォーマンスに対して感傷に浸ろうというのではない。どこかこの言葉が胸にガツンと響きこうしてメモとして残しておきたくなったのは今の自分に最も必要なメッセージであると潜在的に感じたからだろう。


 「プレッシャーを制す者が、ゲームを制す。」

 一昨年サッカーのご贔屓・ナイジェリア代表が来日し日本代表と対戦したときに配られたadidas社のポストカードの言葉である。以来これをモットーとしてきたが最近はどうにもプレッシャーのかかるような勝負の場に出る機会すらみすみす棒に振っていたような気がしてならない。

 何かと理由をつけて自分を納得させ行動を制限していたりしなかったか。
 居心地の良さに胡坐をかいて決断を先延ばしにしていたりしなかったか。

 トライしてみなければ、様子を窺っているだけでは何も進展はない。自らの弱気が胸に支え勇気を持って一歩前に踏み出せないでいる人に、炎のストッパーのこの一魂!
posted by バイ男 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ネガティブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月13日

東北楽天&福島競馬遠征記 vol.3

 投手戦の淡い期待は早々に打ち砕かれ、塩釜では「全国でも評判のすし屋」ののれんに拍子抜け、度重なる頭痛により地元民の案内する極上牛タンを食いそびれ、トドメは仙台駅前での愛用カメラ落下事件。思い返せば返すほどいい思い出が浮かんでこない仙台横行だったわけだ。というわけでここでは写真で簡単におさらい。


山本整体院
山本整体院
おいおい、手を抜いたらダメだろ〜ってな具合で、スタジアムの敷地から対角線のコンビニ脇にあった整体院。診療はちゃんとやってるとは思うが。

総合運動場
総合運動場
フルキャストスタジアムに隣接された総合運動場。間違ってこっちに行くやつは・・・いねぇが、そんなヤツ。

スタジアム外観
スタジアム外観
タクシーの運ちゃん曰く「建物は昔の造りのままだから汚い」とはいえ、見た目はとてもきれいに修復してあるように見えた。

レフトスタンドより
レフトスタンドより
確かに狭い。来年には内野席の高さをアップして岩隈を風から守るとかどうとか。

スコアボード
スコアボード
電光掲示板に様変わり。手書きボードのままでも風情があってよかったのでは。

今日も元気だ、ロッテファン
今日も元気だ、ロッテファン

ワッショイギャルズだったっけ?
ワッショイギャルズ?

試合内容は前回の遠征記を参照のこと。

仙台育英高校
仙台育英高校
なんと!高校野球ファンにとっては目にするだけでうれしくなってしまうみちのくの強豪校。

塩釜 すし哲
塩釜 すし哲
事前検索の結果を踏まえて、大衆評価が無難だったすし哲へ。しかし確かに全体的に旨くはあるがイマイチ決め手に欠けた。伊豆のまぐろや小樽のサーモンのようなご当地特有の切れがない。敢えて挙げるとすれば身のしっかり詰まったあなごとプリプリで弾けるようなぼたんエビが◎かな。

まぐろ串焼
まぐろ串焼

すし 特上
すし 特上

JR本塩釜駅
JR本塩釜駅
駅構内での喫煙を注意された輩が一人。

牛タン きすけ
牛タン きすけ
これが大失敗。これなら東京で、太助で食った方がまったく以ってウマい。

このタクシー群、キモくないか?
仙台タクシーは群れが好き?
その光景、まるで王蟲のよう。

ありつけなかった真とろたん
真とろたん1号真とろたん2号
一生の不覚・・・


 ご同行の皆さん、気分不良によるグッタリでその節は申し訳。もう十二分に償いは受けましたから。まっすぐ宿に戻ればいいものの駅でお土産に加えてビールなんかをまとめて買うもんだから手元が荷物でいっぱいになり「スパコ〜ン」と。何か落ちたなと思ったら他でもないカメラじゃないですか。たまらんな、あの仕打ちは。この借りは福島競馬で挽回するのさ〜。
posted by バイ男 at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅・グルメ・モバイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月12日

徒然なる羽田盃

 昨夜、大井競馬場に顔を出した。3月下旬並みという冷え込みの中、地方競馬再興の担い手となるであろうスターホースを拝みに行ったわけでもなければ夜酒を煽りに行ったわけでもなかった。ただただローゼンの娘に誘われて。


 晴れの舞台・クラシック第一戦での単勝1.0倍。中央の無敗馬へのエールのようにも思える直線でのムチ一発。大衆によって事前に用意されたシナリオはすべて寸分の狂いもなく実演化された。どことなくゴツゴツとした動きの返し馬も確か京浜盃のときもそうであったから問題なかったのだろう。それにしても強い。

 サンデーサイレンスのエッセンスに慣れ過ぎたファンにとって海からやってきた爽やかかつ荘厳な風は新鮮味を帯びているのかもしれない。川島&内田博幸の最強タッグ、そしてゴドルフィンブルー。安定感も抜群だ。


 レースから2時間が経過した浜松町の喫茶店。テーブルを囲むサラリーマングループの盛り上がりが耳に飛び込んでくる。

「今度はシーチャリオット、6/8の東京ダービーに出てくるよ」
「え、マジで。アイツが出るなら次も絶対行くよ!行くしかねぇ」

 一般人の心にまで響いたそのインパクト。そして渡されたバトン。次は中央、もちろんオマエの番だ。


 ところで、本日は東京プリンセス賞。現地にこの身を寄せることのできない私の、丸一日温めた願いを乗せて、セブンチャンピオンはその名の通り7着と敗れ去った。こちらの襷は繰り上げスタートばかり。次は川崎か・・・
posted by バイ男 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月10日

フランクダニエル トランクショー

 miracolo♪。どうやらイタリア語でミラクルを意味する言葉であるようだ。先週末、既報の通り万馬券的中に沸いた府中での1件に先立つ、この日2つ目のミラコーロを紹介しておきたい。他でもない崇拝する先生のために。

今だけ期間限定 モザイクなしカット
ダニエル氏とバイ男


 GW中の新宿。伊勢丹メンズ館のB1フロアでは6、7、8日の3日間限定でイタリア製バッグ・フランクダニエルのオーダーメイド販売の催し物が開催されていた。しかも今回限りのスペシャルイベントとしてデザイナーのダニエル氏自らが来日、そして来店した上での陣頭販売会だったのだ。

 私はこのイベントをとある雑誌の1ページで知ったのだが、実は私、フランクダニエルのバッグの大ファンなのである。なれ初めは今から2年ほど前に遡る。当時もおそらくその雑誌の記事のひとコマを通じてイタリアに母体を置く当ブランドの存在を認識したのだが写真をひと目見てゾッコンしてしまった。ちょうどバッグの買い替えを検討していた頃で「世間に有り触れた吉田かばんじゃどうもなぁ」と訝しく思っていた時に訪れたファーストインパクトだった。

 1つ1つが手作り生産のため予約などはできる代物ではなくブローカーが海外に買い付けに行ってたまたま商品があった場合にのみ入手可能で輸入されるだけというとても貴重なアイテム。方々を探し回った結果、私はここ伊勢丹で運命の出会いに恵まれることになる。時には電車で生き別れになったりもしたものだがそれから1年半、何よりも大事なビジネスパートナーとして付き合いは今に至る。また、フォーマル時のカメラ携帯用にとその後トートも追加で購入していたりもした。そんな折りに届いた願ってもないニュースだった。これは行かない手はない。

バイ男所有・フランクダニエルコレクション
フランクダニエルバッグ


 長期放牧の幻想も気がつけばはや最終日・8日の朝を迎えていた。競馬に行くついで、途中下車の旅にと新宿東口の"地下馬道"に潜り込む。生臭さが鼻に付く伊勢丹本館・生鮮食品売場からメンズ館へと抜けるとそこはもうエルドラド。バーン!と開催を告げるド派手な看板でもあろうものかと胸躍らせて来てみれば・・・

 ん?至って普通の店内。ディスプレイも何も変わったところがない。「おかしいな、会場は別に用意されているのかな?」とバッグ売場をゆるりと進んでいくと一角に恰幅のいい外人が立っている。背広の左胸に添えられたプレートに目をやってみればどこか控えめに「Daniel」とある。お〜、そういえばどこかで目にした写真の面影がこんな感じだったような。こうして対面の舞台は突然やってきた。とはいえ、「ボンジョルノ〜、ダニエル」などと気安く声を掛けられるわけもなく展示品を見回る振りをしてそのまま遠ざかることに。

 それにしてもせっかくデザイナー自らが来日しているというのにその扱いの小ささにやり切れなさが募った。用意された商品の陳列棚は2区画分だけ。このイベントの主旨であるオーダーメイドコーナーについても開催を知らない人は何も気付かず通り過ぎてしまうのではないかと思えるほどひっそりとしたものだった。確かに同じイタリア製のバッグでもオロビアンコやフェリージのような知名度をまだ備えていないのはわかるが。

 2度目の接近戦。しかし、誰もが尊敬する人間と相対する瞬間がそうであるように、バースのようなオーラに圧されて恐れ多くも近づくことができない。ただできるのはダニエル氏と通訳兼販売員である女性との流暢なイタリア語を背中で受け流すことだけだった。あのネームプレートの字がひらがなの「だにえる」だったら面白いのに、と思いついたことだけがかすかな抵抗か。

 またもや風を切るようにシューズコーナーへと逃げ帰るヘタレ。しかし、諦めて府中行きかなと心が傾きかけた次の瞬間、自らの思いが胸の内で交錯する。「丸2年間貯めに貯めたこの片思い、ここで気持ちを伝えなかったら一生後悔するぞ」。その氣が体に乗り移ったか、3度目のチャレンジにしてスッとオーダーメイドコーナーの"高き壁"に飛び乗ることに成功。それでも下を向きつつどうにかペラペラと素材の生地の切れ端を手にとっていると傍らにいたもう1人、長身の男性販売員が話し掛けてきた。

「これはラクダの皮なんですよ」
「あ、そうなんですか。珍しいですね」

 しかし社交辞令もここまでだった。燻っていたジェットエンジンに火が点ったかのように、口が勝手に滑走路を驀進し始めた。

「実はボク、これの色違い持ってるんですよ。前に雑誌で見たときにひと目惚れしちゃって。あと、それ以外にもう1つも持ってるんですけど。今回もたまたまこの雑誌で開催を知って先生が来るということで来ちゃいました」

 もはや独壇場だった。無意識な反射で"先生"などというセリフも飛び出し、内に秘めたる思いの丈を存分にぶつける私。しかし目を見合わせぽつりと女性通訳に話し掛けたのは販売員。

「あれ、ダニエルさんはどちらへ?」
「あ、今トイレに・・・」

 道理で躊躇なく近づきやすかったわけだ。しかし留まるところを知らぬ恋する中年のハートに萎える気配は微塵もなかった。程なくしてダニエル氏が小旅行から清還。先ほどまで3人だけで居合わせていた空間に見知らぬ男の姿を見つけ、通訳に問い掛ける。

「すいません。コアなファンなんです、と伝えてください」

 当初の緊張などどこ吹く風、販売員2人を使いやりアピールに必死な私。その姿、適齢期の逼ったOLのごとく。そしてその勢いに任せて禁じ手とも思えるひと言を発した。

「あの〜、写真撮ってもいいですか・・・」

 通訳を介し氏の了承を得た私はリュックをその場に下ろしおもむろにカメラを取り出した。こういうシーン、普通はコンパクトデジカメか、最近では携帯のカメラが主流だろう。しかし明るみに出たのは場違い極まりない競馬仕様のデジタル一眼レフだった。氏を前にして販売員2人もギョッと一歩後退する流れが伝わってくる。それまで穏やかだった店内の様相がざわざわとにわかに色めきたつ。少し離れたところでは「何々、誰か有名人でもいるの?」と首を長くしてこちらに視線を投げ掛ける女性客のグループも。

「(彼はカメラマンなの)」

 氏に対してとっさに取り繕った通訳だったが果たしてそれはフォローになっていたのかどうか。一緒に写ったらどうですか?と勧めてくれたのは男性販売員だったがそれではいかにも構図が悪すぎる。

 騒めきたつ周囲をよそに氏の作品をバックにしてパシャパシャと2枚。当然ながら緊張気味の氏だったがシャッター音に刺激され私の気持ちはいとも容易く、ガラリと変化を見せた。

「すいません、やっぱり一緒に撮ってもらってもよろしいでしょうか」

 そして販売員に乗せられるがままにシェイクハンドのおまけつき。スーツであれば「商談成立」の画になり得るのだろうがあいにくの普段着ならぬ"競馬着"なのが玉にキズ。しかしショータイムはこの後も続いたのだった。

「(もしよければその写真をボクに送ってくれたらサインをして返すよ)」


 この、動物的本能の為されるがままにいい歳にして未だ落ち着きを見せない精神面。海外での数々のエピソードといい、これではとても「実は私、人見知りなんです」とほざく自己紹介でのお決まりの第一声など到底信じてもらえそうにない。


 先生、これからも斬新でキレのいい作品の数々を楽しみにしています。
posted by バイ男 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月09日

スーパーヨシダブラザーズ馬券でワッショイ!

新設されたホースプレビューは込み込み
ホースプレビュー

 もちろんこの日のメインレースはNHKマイルC。前日練り上げたようにサンデー産駒のBOX、取り分けペールギュント−インプレッションで決まりだろムードが自身の中に漂っていた新スタンド2階。しかし考えに持て余した時間は次第に悪い方へと傾いていく。ふと昨年の秋の天皇賞が頭をよぎった。ハットトリックを達成する全の炉風呂胃、もといゼンノロブロイに食い下がったのは牝馬2頭だった。確かに2着、3着だったらあるかもしれないと。

 パドック。インプレッションは入れ込み100%の最悪の状態で現われた。それに加えてビッグプラネットにデアリングハートも大幅に入れ込んでいる。レースがどこに落ち着くのかまるで見えてこないまま、瞬時に至った結論は毎度の常套手段である3連単の4頭BOXではなくバラバラ買いだった。

 牝馬2頭の3連単2-3着流しは脆くもワンツーフィニッシュの"伝説"となって今後も語られ続けることとなる。そして一番最後に付け加えた馬連、状態のよく見えたラインクラフト−アイルラヴァゲインはあろうことか最低の1-3着決着という触れるに耐えない汚点を生むこととなった。自身、レースが終わって数分間はまるで気付くことがなかったのだ。「武!まとめて差せ!」の声とともに・・・


 うな垂れる私に対して、他の2人は馬券が全員被っていたことで外れることが明白だったかのように意気猛々。「最終レース買おうぜ〜」の声に連れられ新スタンドに舞い戻る我々。その時私は遠方の恥人にオファーを受けていた、3連単の速報をよろしくメールに促されて接続もままならない携帯メールの操作に躍起になっていた。

 やっと送信できた、と喜ぶ傍らには一人がすでに幸せを求めて窓口に足を運んでおり残されたもう一人が佇んでいた。その相棒に向かって「実はさ、こうこうこういう理由で今日は外れるわけがないはずなんだけどねぇ・・・」と力なさげに呟く私。「マジで!?また?」の反応に凹んでいても仕方がないとわずかながらも推進力を得た。締切まで残りあと9分。窓口から戻ってきた連れに対して「ちょっとさ、当てたいから1000円貸してよ。財布がリュックの中でさ。後で返すよ。」と恐れ多くもこう物申した私は新聞を粒さに眺め一つの案を投げ掛けた。

 「吉田豊(14番)とさ、後藤(13番)が隣り合ってるべ。で、ここに弟(吉田隼・4番)がいるだろ。こんなのスタート直後に挟み撃ちにするから実質内枠の3頭しかいねえんだよ!」 何とも無礼千万な根拠だろう。しかし馬柱を眺めることすらせず迷うことなく買った馬券がこれだった。

高尾特別289.3倍的中

 こうして最終レースがスタート。インコースに押し込められた3頭はそのまままとまって直線へと向かう。やや外に持ち出した3番に対してその空いたスペースを付く1番。なんと気付けば1-2-3番の争いになっていた。外の6番は届く気配がない。「差せ!そのまま!差せ!」の奇声に沸く私の周辺。なんとまあ連れの一人も私の論拠に心を促されたのか、1-2-3番の馬連3頭BOXを買っていたのだ。レース後、呆然と立ちすくむ一方の連れの言葉「あんたらの周りだけ異様な盛り上がり様だったぞ」。

 終わってみれば仁義なき吉田兄弟馬券で3連単は283倍。人気薄の1番が2着に飛び込んだことで馬券は跳ねた。近況、京浜盃に手を出して以来、馬券運気が低迷著しかった私にとってビッグなビッグな慰みとなったのだった。ひと言、サムソンティーチャー様々である。

 でも、NHKマイルの面見ると凹むんだなぁ・・・
posted by バイ男 at 01:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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