これであなたも競馬通! これであなたも競馬通! 著:柏木集保

上がり三ハロン時計の本当の中身とは。
本を手にした私の心にガツンと衝撃が走った。だが著者名を見て納得。
やけに競馬に詳しい奴が仲間にいる ― あの日刊競馬・柏木集保が、
競馬界の趨勢から予想テクニックまで思うところを書き下ろした珠玉の一冊。
読めば、競馬はもっと面白くなる。

2006年01月17日

新年の抱負 〜ブルペンにて出番を待つ〜

 超個人的な草野球の話。競馬に続いて2006年の決意を1つ。

 今年こそ完封達成。おっと・・・これでは毎年志が変わらんので、今年はシュートとツーシームの投げ分けを実戦レベルで意識して使いこなしたい。昨年の目標だったサークルチェンジ習得も埼玉ド田舎合宿で見事にクリアしたわけで、野球とひた向きに接すれば純粋に7色の変化球を操ることも夢ではないのではと思ふ。ただ、次にトライすべき変化球を何にするか検討も皆目ついていないのが実情。上に浮き上がる球があると全方向制圧なのだが。

現在の球種:ストレート、スライダー、カーブ、ナックル、シュート、チェンジアップ


 また、後日正式発表をする見込みであるが、今年から草野球の所属チームが3つになった。(二段)腹監督と相談の結果、運動不足解消のため助っ人依頼快諾の手をまだまだ緩めるわけにはいかないようである。
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2005年12月29日

2005年の忘れ物 その4

 
 in 台東リバーサイド野球場 at 17:00 on 12/10
 
REDCOX10000001
BUGFIRE10110003

勝 バイ男 8勝6敗1S (21試合20登板13先発11完投)

9番 ピッチャー
1.二ゴロ[左] 2.右飛[左] 3.四球[左]
 



2005年通算成績
 











出塁
長打
左打席3529900141144.310.428.413
右打席2517403060331.235.520.588

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2005年12月28日

2005年の忘れ物 その3

 
 in 夢の島野球場 at 12:00 on 12/4
 
CROWS20900--11
NYANKEES20010--3

勝敗なし バイ男 7勝6敗1S (20試合19登板12先発10完投)

2番 ショート→サード→ピッチャー
1.三ゴロ[左] 2.投ゴロ[左] 3.四球[右]
 



2005年通算成績
 











出塁
長打
左打席3227900131144.333.468.444
右打席2517403060331.235.520.588

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2005年12月27日

2005年の忘れ物 その2

 
 in 亀戸野球場 at 10:00 on 11/26
 
NYANKEES2024---8
SPURS681X---15

勝 バイ男 7勝6敗1S (19試合18登板12先発10完投)

3番 ピッチャー→ショート
1.四球[左] 2.中飛[左] 3.右打[左] 4.中打[左]
 



2005年通算成績
 











出塁
長打
左打席3025900131144.360.466.480
右打席2417403050331.235.500.588

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2005年12月26日

2005年の忘れ物 その1

 
 in 潮見野球場 at 12:00 on 11/20
 
CROWS00110002
BUGFIRE002020-4

勝 バイ男 6勝6敗1S (18試合17登板11先発10完投)

9番 ピッチャー
1.中本[左] 2.二ゴロ[左] 3.三ゴロ[右]
 



2005年通算成績
 











出塁
長打
左打席2622700121124.318.423.454
右打席2417403050331.235.500.588

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2005年11月14日

不完全燃焼ピッチ

 
 in 台東リバーサイド野球場 at 19:00 on 10/29
 
ANGELS014002-7
BUGFIRE001030-4

敗 バイ男 5勝6敗1S (17試合16登板10先発9完投)

9番 ピッチャー
1.右飛[左] 2.投ゴロ[右]
 


 あまりにもサボリすぎて何からとっかかればよいのかわからんのでまずは草野球の結果から。と言ってもこれもすでに2週間も前の陳腐化した話。ウ〜ン、あんまりだ。

 この日は初回絶好調も2回途中で右足脹脛が吊りそうになるハプニング。以後ストレートを全力で抛れなくなり置きにいった球を次々とショート頭上に跳ね返される。しかし4回から組み立てを変えることでなんとか大勢は取り繕った。前回カーブはダメでストレート主体と書いておきながらこの失態では・・・原因は京都2日間でのビール19杯か、それとも週中に日本シリーズ最終戦見たさに一人立ち飲み屋デビューを飾ったことだったか。

 決め球をこれと決めるのではなく、その日良い球を軸にピッチングを組み立てること。それを学んだのは敗戦の中にも一歩前進だったと言える。事実、使い捨て御免だったスライダーが要所で異彩を放ち、またナックルで三振を奪い相手打者から「球が消えた・・・」と言わしめたことも少ないながらも良き思い出である。

 方や、打率がどんどん下がる一方で・・・。


2005年通算成績
 











出塁
長打
左打席2420600021104.300.416.300
右打席2316403050331.250.521.625

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2005年10月17日

決め球はカーブじゃない

 
 in 向台運動場 at 12:00 on 10/15
 
BOTTOM NINE200317-13
NYANKEES010011-3

敗 バイ男 5勝5敗1S (16試合15登板9先発8完投)

6番 ピッチャー
1.投ゴロ[左] 2.三振[右] 3.四球[右]
 


 移り気な天気予報をここまで疎ましく思ったこともあまりない。この秋最初の勝負どころは先週のはずだった。自らの所属チーム(バグ)と、助っ人として入り浸っているチーム(ニャンキース)の直接対決。しかし晴天確率が365日中最も高い日のうちの1つである体育の日に用意されたのは至極のステージを先延ばしにせんとする悪戯な濃天だった。

 この大一番に備え10月頭から酒を断ち摂生に努めた。アフター5の誘いを断り、千葉マリンの売り子なんぞ歯牙にも掛けず、回転寿司でもお茶をすすり、競馬からの帰り道もファーストフードでポテトを摘んで過ごした日々。その精進の末の降水確率100%表示に憤慨し次から次へと注がれる黄金の水をたんまりと吸収すること1週間分。そして風邪を引いた・・・

 どれだけ無念だったかをブログの更新を断つことで人知れずアピール。こうして咳を零し喉を痛め飲むことのできない状態がさらに4日続き、半月で1度しか頼らなかったビア抜き生活の効能を世に謳う場が緊急に必要とされた。が、ニャ軍のスケジュールにそれに格好の相手が都合よく用意されていた。対するは以前2回バッテリーを組んだこともある、燃える黒光り兄やんのチーム・ボトムナイン。今季のリーグ戦も終盤を迎え、自身のチームの上位リーグへの昇格を賭け手薬煉引いて待ち構えていると聞く。相手にとって不足があろうはずがなかった。


 というわけで、お馴染みのメンバー一行はゑぐカーで現地を目指す。前回の反省から2時間前集合が実践されたにも関わらずてんやわんやの珍道中のおかげで到着は集合時間はおろか、試合開始の時刻にも間に合わず。都心の車事情は恐ろしいまでに逼迫している。カンカンに怒り沸騰した審判の口をボールでも積めて塞いでやりたかったものである。

 ウォーミングアップの時間がないのはグランドレベルの雰囲気から明らかだった。車中で固く誓い合った「先行必至」の願いもゑぐがあっさりとジャンケンに敗れ水泡に帰す。こちらの事情を知って「じゃ、先行で」と容赦なく言い放った相手チームのキャプテン。勝つための常套手段とはいえ、スポーツマンシップには劣る行為だなとベンチから冷ややかな視線を送るも窮地に追い込まれたことに変わりはなかった。


「初対決だな!」

 そんな1回表。先頭打者は兄やんだった。準備不足のままマジ投げしたら肩壊すんじゃないかと恐る恐る軽めの投球練習に終始するこちらの不安を意にも介さずバッターボックスの脇で今にも獲物に飛びつかんばかりに目をギラつかせる黒豹。こんな半端な状態で投じた生半可なストライクを打たれ得意げな顔をされるのを避けるがために投球練習の延長ムードでボールを4つ重ね歩かせた。たとえ3人走者を出したとしても肩ができたところで3者凡退に抑えれば結果は同じなのである。

 しかしその目論見は簡単に覆された。この日のニャ軍は正規メンバーが4人しかおらず究極の"助っ人"として小学6年の野球未経験の児童がレフトに置いておくほど、それはもう「振〜り〜向くなよ、振り向くなよ〜」の高校サッカーのメインテーマを思わず口ずさんでしまうようなバックだった。肩が慣れてきたところで想定通り仕留めに掛かるもさすが相手も強者、そう簡単に三振は奪えず、すべて打ち取った打球ながらもアウトカウントは増えなかった。

 こうして初回に2点を失った。しかし2回はライトを守る、たまたまネット検索中にこのブログの存在を知ってしまったムギ氏のポジショニングの良さにも助けられ3人で終えた。好守のテンポは攻撃にもいいリズムを醸し出す。なんとゑぐが右中間をきれいに破るホームランを放った。このままいい流れのまま進むかに思えたが4回以降急造野手陣の足が止まったことに伴い、次々と生まれる綻びを埋め合わせることができずに大量失点。試合の趨勢は決した。


 今回は試合後、山ちゃんと助っ人で参加したカマーチョの3人で行った高田馬場の飲み屋での会話を振り返りながら試合内容にリンクさせていく。まずはこの日とうとう右打席で今季初の三振を喫してしまい打撃不振真っ只中の私とは違い、好投手から2発の快音を轟かせたカマーチョの存在感。スパーズの3番は今年初野球ながらも随時絶好調であることを結果でアピールしてみせた。ユニフォームの隙間から覗くグレーのよれよれシャツが相手を油断させたのかもしれない。

 そしてこの日初めてバッテリーを組むことのなった山ちゃんから貴重な談話を採取。

「バイ男のカーブは球質が軽いんだよね。だから要所をストレートで勝負したかったのに首振るから・・・」

 そう、この日外野に運ばれた打球のほとんどがカーブだった。宜野座高校にその命名を奪われた自慢の縦カーブをこれほど連続してミートされたことはこれまでなかった。落差十分だが落ちるタイミングが早かったとの話。しかし捉えられた経験がなかった故にコースを気にせず投じられたカーブに対して、絶対的な自信をひっぺ返すような痛烈なコメント。

 そしてこのゲームのスコアブックを見せてもらいさらにびっくり。安打を重ねられたのはスタミナ延命のため力を加減する下位打線により生まれたものでガチンコ勝負に臨んだ1〜5番まではエラーを含めすべて凡打に仕留めていたのだった。願っていた勝利も自身が3タコ(うち1つはセンターのエラー)ではさしものギラギラ兄やんの笑顔も曇りがちに映った。


 球速が遅くてどうしようもなかった男が技巧派気取りで多彩な変化球を駆使することに楽しみを見出してしばらく。本人の知らぬ間に決め球は並み居る強打者と1対1の真っ向勝負を挑むに相応しいストレートになっていたと言うのだからなんとまあ因果なものだ。6つの変化球そのすべてが見せ球なのだとしたらこれほど痛快なストーリーもないように思える。


2005年通算成績
 











出塁
長打
左打席2319600021104.315.434.315
右打席2215403050331.266.545.666

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2005年10月04日

ゼロからの打撃改革

 打てない男がいた。これまでの通算打率が実に0割(と言っても計3〜4試合での話だが)。出塁はエラーと四球だけだと本人が述べている。理由はわかっていた。バットに当たらないからだ。

 未経験者にありがちな、それこそ腸捻転にでもなりそうなフルスイングを武器に、彼はその全身に迸る気合いとは裏腹にどうぞどうぞと敵に次から次へとアウトのプレゼント攻勢をかけていた過去。どうにかしたい。彼のプレイする前向きな気持ちが萎えてしまう前に・・・。今回はそんな相棒とともに登板間隔の開いた自身の調整を兼ねて、先日埼玉の奥地で極秘の自主トレを行ったことをリポートする。


 前夜こんなものを用意してみた。東スポの紙面をちょうど一枚丸めてガムテープで四方から包みこむ。その見栄えはまるでじゃがいも。野球のやの字も知らぬ小僧を少年野球への入り口に招き入れるような気分でこさえた。だが自主トレの光景にはこんな小道具がよくマッチする。

じゃがいも
じゃがいもで満腹

 10ヶ月ぶりにグラブを持った相手と軽くキャッチボールから始め、スズメバチに追われる。目立つオランダ代表の正装に対し彼のコスチュームはいつもの日頃着慣れた黒の革物でなかったのが残念だったが、土のグランドの片隅でミットを構えてもらい私もストライクゾーンの感覚を思い出すことに精を出した。

 しばらくしてちょうど対角線上にあたるホームベース側でゲートボールの練習に励んでいた爺やが日光に負けて退散すると同時に場所を移動。まずはスイングをしてもらい、つい最近何かのテレビで見たアドバイスをひとつだけ送る。

「どんなに豪快にスイングしてもいいから顔の位置だけは固定で」

 そして高い金網目掛けてトスバッティングを開始した。手を離したら即死もありうる距離。相手の扇風機が無意味に強なことを知るだけに力む必要はないことをわかってもらい身の安全を確保する。

「頼むからバットだけは投げないで」

 こうして始めたファーストステップだったが球を4つしか作ってこなかったことにお互い不満を感じるくらい熱心に取り組んだ。周りに誰もいないのが幸いした形。他人の視線が横切りでもしたら都度恥ずかしさに胸を竦めていたかもしれない。それにしてもどこぞの嗅覚が反応しているんだか、エロ記事を包んだ球になると打球のスピードとミートの正確さ、そして目の色がてんで違っていた。4球中3度はフェンスの高い音色が聞かれるようになった辺りでトスのモーションを止めた。


 続いて、打席に入る彼に対し私はマウンドとホームベースの2/3程度の距離に立つ。軽く抛られた球をそのまま軽くバットに当てワンバウンドで投げ手に返すのが理想のティーバッティングに取り掛かった。最初はやはり当たらない。いや、バットが空を斬って後ろに球を拾いに行ってばかりだった。しかしコツを掴むと次第に前に球が飛ぶようになる。バットを持つと何かの獲物に憑依されたかのように強振しか出来ないのかと思っていたが、これがなかなかソフトタッチな技巧派で見慣れない一場面。コンスタントに捉えられることを確認してバットを休めてもらった。


 日没も迫っていた。再び捕球姿勢になってもらい今度はマウンドから持ち球をチェックする。投げにくいマウンドは初めからセットの方が安定するのか、という定説を今更ながらも発見する。

「じゃあ仕上げにフリーバッティングやりますか〜」

 正直どうなるかわからなかった。これまでのエクササイズがすべて霧消に終わる可能性すら十分にあった。しかし第一球・・・8分の力で投じたストレートが彼の回転軸を中心にして正面に弾かれると打球はそのままセンター前にライナーで運ばれていったのだ。当てた本人は顔が崩れるほどあんぐりと口を開けている、キラキラと輝く瞳とともに。

 驚くのはまだ早かった。その後投げた10球、後方へのファールとチップもあれど空振りが一度もない。ついでに外角のボール球に対して体を身動き一つさせずに見送る余裕まで。そして「これ、最後の一球にしよう」と投げたボールが再びショートの頭を越え左中間に転がるヒットとなった。


 ヨダレを垂らして眠っていた水牛の狂おしいまでの覚醒。「一番は一番ウマい人が打つんだよ」と暗示をかけ、実質2番から始まるオーダーを組んでいたこれまでの我が軍だったが、宴の席だけでなく球遊びの舞台でも名実ともにリードオフマンの座はもう譲らない。気位を満たすだけの先頭打者でないことは11月末に紛れもなく結果で証明してくれることだろう。我々のチームの不動の一番にはこんなにも頼もしい素人が君臨している。

 そして私。将来打撃コーチとして名を残す時が来たならば、「あの日が原点だった」と語ることに決めた。
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2005年09月12日

遅刻は許しまへんぇ

 
 in 天王洲野球場 at 9:00 on 9/10
 
NYANKEES00000022
TSC002010X3

勝敗なし バイ男 5勝4敗1S (15試合14登板8先発7完投)

3番 サード → ピッチャー(4〜6回)
1.投ゴロ[左] 2.二失[右] 3.右飛[右]
 


「いてぇぇぇ〜!!!」

 予期せぬ絶叫で夜が明けた。超が付くほど寝相が悪い私にとって首の寝違えとこむら返りは試合当日の朝に絶対起きてはならない、言わばプレイヤーとしての生命線。草野球当日に足を攣ったのはこれが初めてのことだった。どうなるものかと恐る恐るいたものだが、幸い左ふくらはぎを伸ばしたときにやってくる筋の違和感はプレーには何の影響も及ぼさなかった。今後も引き続き要注意あるのみだろう。


 なんとも健康的なことにこの日は試合の開始時間が午前の9時だった。「こんな時間にやる野球に参加するなんて名実ともに草野球愛好家の仲間入りじゃねぇか」とボヤきながらもまた今週もプレイできる喜びを噛み締めながらしばし迎えのゑぐ&同乗の山ちゃん(キャプテンから呼称変更)の登場を待つ。

 土曜の朝の道路は込んでいた。ナビを見ても延々と過度の渋滞を表す赤のラインが主要道路に沿って隈なく張り巡らされている。この状況はドライバーも想定外だった様子。下では間に合わじと踏んで首都高を使う選択を余儀なくされた。

 話によれば、今回の相手チームとの前回の対戦でもメンバーの1人が遅刻をしており、さらには練習試合とはいえ相手が加盟リーグの上層部に通じる人間の息のかかったチーム(1部)ということで最下部(3部)に低迷するニャ軍にとって2度目の失態は絶対に許されないとのことだった。例えるなら接待ゴルフに遅れて現われるようなものだろう。


 高速に乗る判断が成功を呼び込み到着時間にも余裕が生まれたことで車中には安堵の空気が流れていた。と、ピリピリムードを脱したのを見計らって質問を切り出すことにする。

バイ男「青空野球場ってきれいなんですか〜」

ゑぐ「いいところだよ。天王洲と違って土なんだけどね」

バ「そうっスかぁ、投げやすいといいんですけどねぇ」

山ちゃん「あれ、でも今日は青空じゃないよね」

ゑ「ゑっ???」

 3人の見識に相違の色が浮かび上がった。途端に運転席と助手席で顔を見合わせ再び焦りと不安に満ち満ちた針の筵タイムが始まる。

バ「ネットの予定表には青空って書いてありましたけど」

山「オレの送ったメール、天王洲ってなってたよね?」

ゑ「いや、オレはずっと青空だと思ってたんだけど・・・」

 審議の結果、天王洲であることが判明。青空野球場へ向けた高速を降りようかとしているところでのこの路線変更にゑぐの表情がガラリと一変する。まるでお腹が下ってトイレには来たものの個室へと繋がる1本の大行列に出くわしたかのような。

ゑ「ヤバいぞ、ヤバイヤバイヤバイ!」

 大慌てで自分が依頼した助っ人相手2人に開催場所の変更を告げる。まさしく尻に火が点いていた。しかし対する山ちゃんの方は残る純メンバー全員に目的地の確認を取り付けると「こっちは大丈夫」となんとも平然とした落ち着きぶり。この大らかさは絶対O型(かB型)だろうと後部座席では目の前に広がる2人の対照的な応対に見入っていた。手の平にたんまりと冷や汗の粒を浮かべながら。

 結局9時を告げる鐘とともに球場入りを果たした我々。青空と天王洲が近かったことが最大限に奏功し青空に行ってしまっていた2人もなんとか駆け込みで間に合うことができた。前回の遅刻没収試合となった"不祥事"と合わせた「いいがげんにしろよ!」の声を連れて。次回からはゆとりを持って挑もう、本当に。宮本武蔵ほどの器でも持ち合わせていない限り、試合前にしてすでに精神的に負けてしまっているのだ。あ、山ちゃんならいい勝負かも・・・


 かくしてようやく試合に。最高の舞台は5回の裏に用意されていた。練習試合ということで4回から早めにマウンドを引き継いだ私。近走の中継ぎでの試合ブチ壊しの経験から1〜3回の攻撃時に念入りにキャッチボールを行った甲斐あって代わり端の4回は2三振を含む三者凡退に斬っていた(奇跡)。続く5回、運悪いポテンヒットと甘いスライダーを右中間に運ばれる3塁打で1点を失った場面だった。

 対するバッターはここまで芸術的な流し打ちとライトオーバーのホームランを放っている、ここ数年1部リーグでの優勝を度々繰り返しているチームの主力メンバー(この日は助っ人扱い)だった。それも願ってもない左打者である。これまでの私であればこれだけの強打者にはバッターボックスの左に入られただけで勝負を毛嫌いし自然と気持ちの弱さを露呈し四球となっていたところだろう。しかし前回スライダーの行方について体で学んでいる。向こうには大層失礼な話だが、苦手意識を払拭するための最終試練として真っ向勝負を挑むには格好の相手だった。


 初球。ここしかないという渾身のシュートが外角に。それもボール気味に切れていく球。普通のバッターなら空振りか手が出ないところを躊躇せず振り抜いた打球はバットの先端をかすめバックネットへ。さすが。

 2球目。変化球のサインに迷わず胸元のインコースを狙う。もちろんその位置なら当てられてもファールにしかならないというコースにスライダーを。再びフルスイングで捉えた打球は思惑通りファールになった。しかし一塁側のフェンスを楽々と越え団地の8階辺りまで飛びに飛んだ特大ファールに。事実、前の打席でホームランにされたのは甘く入ったスライダーだと聞いていた。ボール1つズレていたら・・・ひょえ〜。

 ツーナッシングからの3球目。この試合一番というクライマックスを迎えバッテリーの呼吸はぴったり合っていた。「ストレートを外に外せ」の大きなジェスチャーに応え1球見せ球を抛る。念には念を入れて2つ分外側に。集中力が限界まで高まっていたためか、どれも狙ったところそのままに的の中心に突き刺さる矢のようにボールが勝手に飛び込んでいく。

 舞台は整った。次なる要求はバットに空を斬らせるための「カーブを低めに落とせ」。しかし、ここで私は首を横に振った。この日で3回目のコンビになるがこの野球大好き実力派キャッチャーのサインを断ったのは実に初めてのことだった。続くストレートのサインに再度ノーを突きつける。残された選択肢はこの場面、この瞬間のために相手に軌道を見せずにここまで温存しておいたナックルのみ。いざ、勝負。

 肩の力を抜き相手を騙すべくストレートを大胆不敵に叩き込むような大きなモーションを開始。真ん中低めにボールになる球をイメージし、指を弾いた。その軌跡は・・・敢えなくして右打者であれば頭の位置にくるようなクソボールになった。がっかり。

 さて仕切り直し。勝負はまだ続いている。気後れすることなく再び1球目とまったく同じ高さ、同じコースにシュートを投げ込む。相手も同じくバックネットに直撃するファールを放った。これでは空振りは奪えない。いや、歴戦の猛者だけにもう一度投げたら今度はフェアゾーンに快音を轟かせていたのではないか。相手には流し打ちがあるのだから。

 ツーツーから再び出されたカーブのサインに今度は黙って肯く。ストライクからボールへと抜けるシュートの後に投じた、ボールからストライクに転化する落ちるカーブだった。4たびミートの姿勢に入る相手。しかしやや軌道を誤ったか、ボールの下を叩いた力ない打球が3塁ベンチ手前にフラフラと上がった。これをしっかりと3塁手がキャッチしてたった6球の私の中での名勝負は幕を閉じたのだった。身近にもこのくらい燃えさせてくれる左打者がいればいいのに、とうっすらとした不満を覚えながら。


 実はこの後、チームとしてのハイライトは最終回の攻撃に訪れる。これまで無安打に抑えられていた打線が連打を繰り返し、1点差まで迫ったのだ。まあその中にはその反撃ムードに水を注すゑぐの初球凡退死もあったのだが。そして二死二塁三塁。一打逆転のチャンス。その一縷の望みを懸けて打席に入ったキャッチャーの放った打球は快音を残して・・・キャッチャー前へと転々と転がりゲームセット。あぁ・・・

 負けはしたがあと一歩まで追い詰め、くだらないエラーがなかったために締まった試合にもなった。時間厳守でゆとりを持って集合できていれば最後あと1本の願いも届いた・・・のだろうか。いい教訓になった一日だった。


2005年通算成績
 











出塁
長打
左打席2218600021104.333.454.333
右打席2014403040330.285.550.714

posted by バイ男 at 02:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月11日

ご利用は計画的に

 たしかスーツや革靴の下見に行っただけだったんですよ、夕方に。しかし帰ってきたときにはなぜか手にこいつをぶら提げて・・・

アーセナルシャツ&パンツ

 いや、これでも上とセットで買うのは我慢したんですよ。欧州サッカーチームのウェアというのはブルゾンはよく見かけるもののパンツとなるとめっきり希少に。それもバルセロナやユヴェントスといったミーハーどころではなくアーセナルとなると国内では未だかつて目にしたことがなかったのです。それがつい新入荷で置いてあったものですから。

 ペラペラで縫い目の解れまくりだったこれまでのナイロンパンツに代わりこれでピッチングも百人力。残るはキャプテンマークが揃えば完璧かな。改めてここにお尻の痛いスライディングもパンツが擦れるようなラフな接触プレーもこれまで通りまったくしないことを誓います。ついでに、これとは別にもう1つ買ったスポーツとは関係のないアイテムがあるのですがそれについてはここでは触れずいずれ新たなネタとして報告することにしましょう。

 皆さ〜ん、どっからどう見ても草野球選手でしょ〜う。フォー!
posted by バイ男 at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月06日

珍妙な投手継投で無敗がパァ

 
 in 台東リバーサイド野球場 at 15:00 on 9/3
 
REDCOX060010-7
BUGFIRE000000-0

勝敗なし バイ男 5勝4敗1S (14試合13登板8先発7完投)

9番 サード → ピッチャー(6回)
1.三振[左] 2.一ゴロ[右]
 

ダブルヘッダーはダブルで損々
http://guippo.seesaa.net/article/6564569.html
の続き


 幸い、ポカリスエットとクーリッシュとコーラを全吸収することで体調を戻すことには成功した。胃がおかしくなった以外は。移動時間と軽いウォーミングアップを済ませるとすぐ2試合目が始まった。

 1回表。心配をよそにゑぐは快調に先頭打者をショートフライに打ち取る。投球内容などは二の次でストライクが入っていることにただただ安堵した。レフト前ヒットの2番を1塁において続くバッターがなんと外人。さらに驚くべきことに相手チームの会社のCEOだとか。メジャー張りの力強いスイングに裏づけされた打球がサードを守っていた私の正面に来た。確実に捕球しセカンドにノーステップスロー。ベースカバーに入った2塁手が慎重かつ華麗にファーストへと送球して、今年3つ目のダブルプレーの完成だった。何よりゑぐは1回を三人で終えたことになるのだ。

 立ち上がりは順調だったが落とし穴は2回に待ち受けていた。ピッチャーをやるということで気持ちはリフレッシュし適度な緊張が体を突き動かしていたとはいえ、同じくすでにひと試合こなしていたゑぐの体は自分の意識以上に疲労が蓄積していたのだろう。徐々に球離れが悪くなり制球に難が生じ始める。しかし何とか2回は投げきり自己責任は果たした。なぁに、6点くらいワンチャンスで。お疲れんこん。


 2番手、ゑぐの後を継いだのはキャプテンだった。すでに1試合目の4回の守りの時点でショートの守備に付きながらピッチングフォームを散々試し(自チームの試合最中にも関わらず)心ここにあらずを全身で体現するキャプテンの姿を目撃していた。これは期待が持てそうだ。

 昨年の大敗試合をきっかけにしたのかどうかは不明だが投球フォームを改善しサイドスローに変身を遂げていたキャプテン。元々球威はそれなりにあるためブルペンで受けたミットの感触からこれはイケるだろうとの感はあった。横投げ独特の内に切り込むナチュラルなシンカー回転も武器になる。

 予想は当たった。追加点をもぎ取ろうと襲い掛かるレッドコックス打線をバッタバッタとキリギリス、いや、きりきり舞いさせ寄せ付けない。3回を投げて堂々の1失点。上々の出来だろう。理想を言えばやはり2試合目であることを鑑み、ゑぐ・キャプテン双方ともにもう1イニング早い投手交代をしていれば完封リレーでつなげたというところか。しかし代わる人間が他にいないのだから致し方なかった。


 というわけで6回、まだ1試合目の苦投の後で肩が硬直していなかった私が最後を締めることになった。もしバグとニャ軍との間でのスイッチ登板が成立していなければ、この日はストレートとナックル(&制球が定まらぬチェンジアップ)だけでどこまで通じるかを試そうと思っていたのだがこの機会にそれを実行。恐るべきことにキャッチャーとサインの取り決めも行わず、しかも投手交代時から会話をひと言も交わさずノーサインで1イニングを投げてしまった。1球だけスライダーのおまけをつけて。

 だがゑぐ→キャプテン→バイ男という綱渡りの継投策にうっとりしている間に攻撃の方が大変なことになっていた。いつでも逆転可能と余裕綽々でいたのもいつのことやら、ゼロ行進のまま最後の攻撃を迎えることになるとは。そしてあえなく凡退。6回をわずかに一塁後方へのポテンヒット1本に封じこめられ、我々はレッドコックスのチーム創設以来初勝利に多大な貢献をしてしまったのであった。

 しかしそんな過酷な道のりの果てにもかすかな収穫がひとつ。左打者に対してカーブではなくインコースのスライダーではじめて三振を取ったこと。1試合目に3人いた左打者がいい研究材料になった。その三振のコースからボール1つ分インに寄るとボールになる。そして反対側、外側に1つズラすとライト線へのギリギリファールの打球を生む。さらに1球分外に膨らむとこれは決定的なライト方向への長打に繋がる。左打者のスライダーに対してトラウマのような観念を抱いていたがこれは大いに今後の参考になった。恥人、危ぶむなかれ。


 ネタになることはいっぱいあったような気もするがまあここらで終わり。ダブルヘッダーは目に見える体力的な消耗も然ることながらあまり目立たないところで打者のスイングスピードにも影響を及ぼしミートポイントのズレを生む。そして疲労から来る集中力の低下がさらに快打を困難なものにする。当然好結果は出ない。そして2試合分戦評書くのもツラいものだ。


2005年通算成績
 











出塁
長打
左打席2117600021104.352.476.352
右打席1813403040230.307.500.769

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2005年09月04日

ダブルヘッダーはダブルで損々

 
 in 亀戸野球場 at 12:00 on 9/3
 
XNAP6041---11
NYANKEES6000---6

敗 バイ男 5勝4敗1S (13試合12登板8先発7完投)

9番 ピッチャー
1.四球[右] 2.三ゴロ[右]
 


 今節の試合回顧はまず謝罪の弁から切り出さねばならない。バグとニャンキースの試合が重なりダブルヘッダーとなったこの日の1試合目・3回のこと。

 9月にして太陽はまだまだそのイニシアチブを強烈に誇示していた。異様に蒸す気候も加わりグランドレベルでの体感温度はさらに上昇していたことだろう。座っているだけでも体力が搾り取られていく状況の中で私はマウンド上で意識を失いそうになっていた。投げるスタミナが切れたのではなくおそらく熱中症と言われるものの類いだったのではないかと思う。あんなことは初めてだった。

 その結果、周りが目に入らないままランナーが1塁にいるにも関わらずワインドアップのモーションに入り、走者のスタートで我に返り慌てて2塁に送球。これが暴投となりその後も立て直しが利かずズルズルと得点を許すこととなった。今年これまで先発した試合でわずかに2点しか失点を許していない、肩の調子が最高潮に達する3回というイニングに4点を失ったところに異変が表れている。拮抗して進んでいたゲームをブチ壊したのは投手だった。


 この1試合目の相手はリーグ戦で現在首位をひた走るチーム。今年私が相対する中で一番強力な打線と言ってよかった。そのチームに一泡吹かしてやろうと前夜飲まずに配球を練る。興奮が極みに達したのか、4:37に早々と目が覚めた。

 初回、その打線に対してポンポンとアウトを奪う。ボテボテのサードゴロで「はい、チェンジ」それで終わりのはずだった。しかし普段ファーストか外野を守っている急造3塁手がまさかの送球エラー。そこから打者一巡で再びベンチに足を進めるまでには6点が入っていた。

 しかしセンター前へのクリーンヒットはあったが決して痛打はなかった。「点を奪えれば勝てるかも」。相手クリーンナップをすべて凡打に抑えてきたホヤホヤの手応えがその意志を強く高めさせる。そしてなんと味方打線がその歩みかけた道程に明確な回答を出してくれた。バランスの取れた好投手に対してセンター中心の打撃を繰り返し、出るわ出るわのヒット祭り。唯一、助っ人に連れて行った私のバッテリーパートナーのバットがきれいに空を斬った他は連続出塁で打者一巡のお返しを見舞い、すぐさま6点を取り返したのだった。

 こうして振り出しに戻ったはずのゲームだったが長い攻守の時間にじりじりと体力は消耗をきたし先に触れたシナリオを踏襲することとなる。お互い同じ条件化で戦っていただけに同程度の球速を持った相手投手に根負けした形なのが悔やまれる。真っ当に投げきりたかった。まあ帰りの便が救急車にならなかったことは幸いだったか。


 懺悔に事を費やすあまり説明が足りていない。この日1試合目がニャンキースの試合で2試合目がバグの試合。私の在籍チームはバグなので2試合目での先発が当然なのだが、昨年1試合目のチームにニャンキースは手痛い目に合っていた(話せば長くなるが投手経験薄のキャプテンが投げて2-23の大敗北)ため、急遽投手をスイッチする契約を事前に成立させていたのだった。

 スイッチということは、バグの戦いで投手を務めるのはニャンキースの選手ということである。なんとマウンドに上がったのはゑぐだった。試合で投げた経験があるのかどうかはあえて聞かなかった。打つ職人から投げる側へと立場を変え、クネクネ投法で打者を翻弄するのか、ゑぐ。

珍妙な投手継投で無敗がパァ
http://guippo.seesaa.net/article/6631968.html
に続く
posted by バイ男 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月30日

中年男性にめった打ち

 
 in 新木場夢の島球場 at 14:00 on 8/27
 
NYANKEES000100-1
東深澤学園100133-8

勝敗なし バイ男 5勝3敗1S (12試合11登板7先発6完投)

2番サード → ピッチャー(5〜6回)
1.三振[左] 2.右飛[右] 3.右打[左]
 

 およそひと月のオフを終え偉大なる目標をシーズンの終盤に見据えた秋の開幕ゲーム、と言えば聞こえはいいがその内容は散々たるものだった。


 そもそも召集の声を聞いたのが前日の深夜。自主キャンプの地にて二晩続けてカーペットでのザコ寝を繰り返したことで四肢が軋み、さらには試合当日の朝、帰宅途中に足を踏み入れた定食屋で100円引きフェアだった生ビールをお冷替わりにグイっと一杯&丼おかわりまでしてしまっては体が動くはずもなかったか。

 試合開始までに自軍の人数が揃わず公式戦から練習試合へと格下げされた事の顛末から(試合をしたという)事実を隠蔽してもよかったのだがせっかくなけなしのヒットも1本打ったので載せることにする。


 5回。接戦のマウンドを進んで譲り受けた私だったが投球練習7球そのすべてがストライクゾーンから弾かれるように四方八方に飛んでいく。これほどまでにキャッチャーミットが小さく見えたこと、いや、目に停まらなかったことは久しくない。

 結果、先頭打者を恒例のストレートの四球で歩かせると後は軒並み40〜50代を揃えた生ける屍打線にいいように直球を当てられクリーンヒットの連続。コースを投げ分ける余裕などなくすべてド真ん中に抛るしかなかったため、たまに入る打ち頃の高さの棒球を狙い打つのはある程度キャリアを積んだ人間であれば苦労しないということなんだろう。

 急造バッテリーの弱点とでも言うべきか、リズムが悪くなってくると球種の多さが逆に災いしてストレート主体の単調な投球に終始してしまうようになる。ひと月登板間隔を空けたことで指はチェンジアップとナックルの握りの感触を忘れ打者の後ろを通過するクソボールにしかならなかった。NANDA今中直伝のスローカーブなど試すゆとりもない。

 前回中継ぎKOされたのも2次会朝帰りのときだったはず。やっぱり酒はダメなんだって。ピッチング同様単調だが汚点を掘り返す意欲もないのでこれにて筆了。


大乱調

2005年通算成績
 











出塁
長打
左打席2016600021103.375.500.375
右打席1510403030220.400.6001000

posted by バイ男 at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月25日

決まりすぎたスタートダッシュ

 先日の試合後の話。前回のラーメン屋(ごとう)が気に入ったキャプテンの声に乗り、ゑぐ号で帰り道の池袋に向かうことになった3人。酸いも甘いも4日間で十二分に噛み締めた私は早速コンビニに横付けしてもらい待ちきれんと缶ビールを2缶購入。呪縛からの解放を告げるプシュープシューという快楽の音を立て続けに打ち鳴らすとそれは瞬く間に爽快な濁流となって喉元に轟いた。

 そんな折り、王子に差し掛かった辺りの交差点左折直後に夏服警官の群れが目に入る。

『ピー!ピピピピピ〜』

 一人の警官が静止を促がすターゲットは我々の車だった。3人が3人とも何が起きたかもわからぬまま、大人しく路肩に寄せるゑぐ。まもなく開けたウインドゥに30代半ばの警官の顔が浮かび上がった。

「そんなに急いでどこ行くの?あそこ!一時停止だよ」

 普段自分で運転する機会がないため、「警官はイカつい」という先入観が埋め込まれている私だが、その警官はこちらの想像を超えてフレンドリーだった。渋々と免許を差し出すゑぐに対して

「何?ゴールドかぁ。最近何かやっちゃったことは?」

 口調からして、「見逃してくれるのか」との甘い考えが車中の民に過ぎった。しかし・・・

「ああだこうだ(よくわからなかったので省略)で、点数は2ヶ月後に戻るけど罰金だけ7000円納めてね」

 結局持っていくところはきっちりと持っていかれた格好。期待を裏切られてしょぼんとするゑぐに対し警官はまだ何か言いたげ。

「いやぁ、それにしても今日一番の飛び出しだよ!」

 前の車の進出に併せて向こう見ずに飛び出したゑぐの快走が余程ツボったらしい。ただひたすらスティールの発端となったアンツーカーならぬ通りへの進入口の方向を見つめ悦に入っている様子。するとゑぐ、

「我々野球人はいつだって次の塁を狙っているんですよ」

のような模範解答が引き出されることは終始なかったが、呼びかけに応じる形で他の警官らの群がる白バイの方へと吸い寄せられていった。その姿、まるで盗塁を差された走者がとぼとぼとベンチに向かうがごとく。


Egu050723_01.jpg
遠くを見つめるゑぐ

Egu050723_02.jpg
怪しい青装束のグループと取引をするゑぐ


 その昔、同乗した(それぞれ別々の)車が短期間の間に三度事故るという経験を持つ私。その時のドライバーの居たたまれない心境とその場の雰囲気がやりきれなく、自身の運転を極力避ける暮らしが続いている。今回はネタにしてしまったけれど、試合の快勝と自らのホームランで意気揚揚と盛り上がる気持ちを一瞬にして凍りつかせることになったゑぐ氏の心理も十分察していたつもり。感謝してます(何に?)。フォローに全然なってない・・・
posted by バイ男 at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月24日

適材適所と打順の妙

in 西新井橋河川敷グランド at 11:30 on 7/23
 
APPLES01000001
BUGFIRE010602X9

勝 バイ男 5勝3敗1S(11試合10登板7先発6完投)

9番ピッチャー(1〜6回)→セカンド
1.遊ゴロ(左打席)
2.遊打(左打席)
3.遊失(右打席)


 この試合に先立って4日間の禁酒令を強いた。職場での誘いを断り、同期の宴への参加も見送り、コンビニの缶ビールの誘惑をも振り解き、週末の決戦に備えた。鉄人・村田兆治は試合の3日前から酒を断ち、妻と寝室を別にしたと言う。その真摯な姿勢に肖った。そこにはただ勝ちたいというだけには留まらぬ、とある思い入れがあった。


 春。今回の相手・あっぷるずに対して、ニャンキースがエース・すがしん氏の好投で7−3と完勝している実績があった。ニャ軍のエースは私から見て、投手の鑑のような人物。フィールドプレーでは積極的にベースカバーに走り、打つ方でも4番に座りチームの責任を負った。そして試合後は投げ終えて疲れた体を厭わず誰よりも熱心にグランド整備に励むのが常だった。人数合わせに参じるたびにその献身的な姿を目の当たりにしていた。それに対する私はといえば、外野手のポロリをマウンド上で笑い、打順もやる気のない9番が定位置。そして試合後はトンボではなく無下に携帯を取り出しスコアボードの撮影に勤しむのが日課となっていた。そんな畏敬するエースの勇姿に少しでも迫りたく、同じあっぷるずを相手にせめて結果だけでも上回る失点2に抑えたかったのだ。

というわけでこの日のウイニングショット
Apples050723.jpg

 さらには前回見せた、三振か四球かの独りよがりのプレースタイルではなく、今回は打たせて取るピッチングでナイン全員で勝利を分かち合いたいという理想を描いていた。そしてそれができる9人がこの日は揃っていた。ニャンキースからブログ出演を目当てにゑぐとキャプテンが、レッドコックスからは屈託のない笑顔が魅力の兄やん氏が助っ人として参加し、9人どこを見ても潜在的な穴はなかった。久々にながたにがわ監督へ打順オーダーの事前要望を願い入れ、守備位置もこちらの思惑を挿みこんでもらうことで、勝利に対して万全を期した。


 こうして試合当日を迎える。毒素の吸収を断った肉体は枯渇に喘いでいた。惰眠を貪ることができず6時前に目が覚める。程なくして鉛色の濃天からやや強めの雨が降り出し開催が危ぶまれたが、路面を一面湿らせたところですっかりと止んだ。

 会場に向かうライトバンの中で、相手チームの助っ人に上述のすがしん氏ほか、ニャ軍のメンバー3人がいる事実を知る。「なんてこったい」。その思いは試合開始を前にしてより一層強くなった。なんと、あっぷるずの純メンバーは3人しかおらず残りはすべて助っ人で補われていたのだ。しかもひとり人数が足りていない。

「これでは力比べにならないではないか」

 そもそも常識的な問題として同一リーグ内で人員の貸し借りを行うこと自体がナンセンスだった。自軍に加わっているニャ軍2人の存在を棚に上げて憤慨の色は隠せなかった。

「オレが禁酒をやり遂げた意味はなんだったんだ」

 この日に備えて高めていた緊張感が一気に解放され、すべての怒りがあっぷるずの赤いユニフォームへと向けられた。更なる衝撃は、そのあっぷるず3人のいずれも投手をできる人間がおらず、急遽すがしん氏がマウンドに上がることになった裁量だった。

「あいつら、クソだろ」

 こんなところですがしん氏と投げ合う必要などまるでなく、秋にあるであろうバグファイヤーvsニャンキースのメインイベントの価値が損なわれていくのを感じた。この時点で試合の真意は空虚なものになっていた。どこか裏切られたようなメランコリックな感情が私を支配する。

 本来なら不戦勝で然るべきはずだったが、私以外はそれほど相手に拘っている選手もおらずプレイボールの運びとなった。自滅して無駄に相手に勝ち星をプレゼントする最悪なケースだけは避けなければならなかった。相手のマウンドには最強の代役がいる。


 初回。相手の1〜3番にはニャ軍の助っ人が添えられていた。こちらも当初の私の案で1〜2番にゑぐとキャプテンの核弾頭コンビが座っている。お互いとても手を合わせ辛い場面だったが、これをともに三者凡退と、この2人にして十分想定内である投手戦の様相を呈して始まった。

 2回。私のピッチャーゴロ送球エラーを発端に1点を失う。「厳しい展開になる」。そんな思いも束の間、その裏に練馬の怪童・いたが右中間への特大ツーベースを放ちすぐさま1点を取り返してくれた。

 「味方が点を取ってくれたので力が入ってしまった」。桑田がよく残すコメント、3回はこれを標榜する展開となった。力んで急にストライクが入らなくなったのだ。走者を貯め3番打者、勝手知ったる顔がスライダーを掬い上げた打球が右中間を襲う。完全に抜ける当たりだったがライトが身を呈すファインプレーで事なきを得た。普段レフトを守る「を」をライトにコンバートしていたのが最大に奏功した。悔しがるはタイムリー1本を不意にされたニャ軍・好ちゃん氏。

 4日間の努力とは裏腹に、調子は芳しいものではなかった。河川敷というグランドコンディションの悪さも相まって球に勢いが感じられなかった。意識するあまり投球フォームが崩れているのが自分でもよく理解できていた。球が四方に散らばり、空振りも奪えない。しかしそこはこの日自慢のバックが好守でカバーしてくれた。エラーは試合を通じて、私の1つとゲッツーを焦ったショート・ゑぐのお手玉、その2つしかなかったものと思う。


 均衡した試合は4回裏に動きを見せる。走者を2人置いて8番正捕手・シゲ。ストレートを叩いた打球が三たび右中間を襲う。なんとこれが伸びに伸び、ダイレクトに草むらへと吸い込まれる起死回生のスリーランとなった。まさかの一発にマウンド上で仰向けに転がるすがしん氏。続く内野安打の私を置いて、すがしん氏vsゑぐの3度目の同門対決。復調著しいゑぐの打球はライナーでレフト定位置へ。しかしあらかじめ深く守っていた、ヘルプの「を」がバウンドの目測を誤り後逸。はるか後方に延々と転がるランニングホームランとなった。先ほど自軍で魅せた超ファインプレーの面影はどこへやら、とても同一人物とは思えぬ守備姿勢にチェンジの後、相手ベンチに平謝りに行く「を」の姿が敵味方総じて笑いの渦に巻き込んだ。

 試合の趨勢は決していた。ホームランを打ちノリノリで冴え渡るシゲのリードに応え、ナックルでニャ軍・ゆーたん氏からストンと空振りの三振をもゲット。そして6回に自軍が貴重な追加点を奪うと私はもうお役御免。せっかく来ていただいたねぎらいの意を込めて、レッドコックスの兄やん氏にゲームの締めを託したのだった。


 投打が噛み合うというのはこういうことを指すのだろう。守備のいいリズムが攻撃に刺激を与え、個々の力が線となり大量得点を生んだ。熟慮の基に組まれたオーダーはチームの力を2倍にも3倍にも変え、全員野球での気持ちのいい勝利となった。唯一の懸念材料は、この稀に見るパフォーマンスを対ニャンキース戦までとっておいてくれればよかったのに、ということ。本番での再戦が思いやられる。

 この後、ゑぐが自慢のスカイラインで大チョンボを魅せてくれるのだがそれはまた別のお話。


2005年通算成績
 











出塁
長打
左打席1814500021102.357.500.357
右打席149403030220.444.6421111

posted by バイ男 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月17日

6回16奪三振で負け投手

 
POKONYANS040010-5
BUGFIRE000000-0

負 バイ男 4勝3敗1S(10試合9登板6先発)

9番ピッチャー
1.一飛(右打席)
2.中三打(右打席)


 練習試合・・・のはずだった。「調整登板のつもりでいいから」と伝えられていた。故に暑さに任せて10日ばかり続けて酒を浴びた。前夜も大ファンの鶏と戯れしっかりと午前様を決め込んでいた。そんなユートピアな世界が1回表、マウンドに上がって激変する。

 サード助っ人、ショート助っ人(というか、ゑぐ)、レフト野球未経験者、ライト野球未経験者、そしてセカンドはなんと女性だった。まともな守備を計算できるのはファースト、ショート、センターだけだったのだ。しかも相手に迎えるのは明らかに格上、高校野球経験もある歴戦の腕達者たちが居並ぶ打線。「前に飛ばされたらいつまでもチェンジにならないんじゃないのか」。投球練習をしながらそんなある種の恐怖感に襲われた私は一つの覚悟を胸に秘める。

 三振しかアウトを獲る手段がない。

 この時点で生半可なゲームプランは消え、スライダーとチェンジアップを見せ球にして4隅のストレートとカーブですべて三振を狙う決意は揺ぎないものとなった。それでも際どいところを突かねば軽く弾き返されてしまうことを懸念し四球は一切辞さずの構え。そして長らく低迷を続けていたカーブではあったが、このレベルではおっ付けられて軽々と外野に運ばれてしまうスライダーでは手に負えず、どうしてもカーブの破壊力が必要になった。


 かくして1回、その思いが現実となる。先頭打者がサードエラーで出塁すると、続く2番のボテボテ打球が私の前に。フォースアウトを狙い素早く2塁に送球するもなんとゑぐと女の子がベース上でお見合いパーティー。ボールは2人の"濃密な"空間を妨げることなくセンターへと転がっていった。しかし事前の覚悟が奏功したのか、すべて想定内の出来事と以降の打者を3者三振に斬ってなんとかゼロに封じた。たった1回を投げ切っただけなのにものすごい疲弊感が蓄積していた。

 2回。事態は収束不能な方向へと動き始める。シュートを詰まらせたセカンド後方のポテンヒットを皮切りにエラー、エラー、エラーの連続。あっという間に4点が失われた。2つの三振を挟み、最後はサードが無難にゴロを捌きどうにか進攻は食い止められた。もうこの時点で頭の中は「三振、今何回で何個奪取」、これしか反響しなくなっていた。

 3回4回は記憶にないがゼロで素通りした。5回に四球の連続で満塁となり難儀な左打者(というか、練習試合のためうちのチームから臨時助っ人に借り出されていた「を」)をカーブでハーフスイングに仕留めたつもりがノーの判定。結局、粘る「を」に対して根負けの形で押し出しとなった。その間にファーストフライが1つあったが残りのアウトはすべて三振。しかしこちらの攻撃は最初からノーヒットのまま1つのエラーでの出塁のみに抑えられていたのだが。


 最終回の攻防。例によって四球による走者を貯め、相手チーム随一の強打者・2番を迎えた。向こうはバットを振り振り打ち気が満々だった。初球、高めのストレートをカットされる。このときベンチに向かって「おっ付けてライトに持ってくわ」の声が。2球目カーブ。その発言の通り、ファールとはいえ一塁ベンチをかすめる右方向のライナーが放たれた。このチームリーダーはここまでずっと自軍攻撃の際に審判を務めていた。

「もしかして球筋が見切られてる・・・?」

 困窮窮まった私の疑念を感じとってくれたのか、この日久々に野球に訪れた新婚正捕手がマウンドに駆け寄ってきた。

「次、どうする?」
「ストレート勝負で」
「わかった」

 腹は決まった。小細工が通用しないのならありのままをぶつけるしかない。体調管理もせぬまま6回を迎えていたためいつ足が攣ってもおかしくない状態になっていた。肘が過去にないほど軋んでいる。もう振り絞るものはなかった。

 無心のまま投じられた渾身の一球はその反動で自然とミットから目が背けられ視界を真っ黒に染めた。手を離れた瞬間、岡島の顔が暗闇に浮かんだ。必死に軌道を追う。コマ送りのまま白球が描いた軌跡の終着点は構えたミットのド真ん中に収まった。野村克也が常々口にするセリフ、「困ったらアウトローに投げときゃいいんだよ」。まさに実行したのは寸分も違わぬそれだった。投手にとって最高の栄誉である見逃しの三振。

「ありゃ打てねぇ」

 ベンチへの向かいがてら、相手を称える声が流れてきた。そしてそれに同調するナイン。それだけで力投は報われた。


 シナリオはもう少しだけ残っていた。裏の攻撃。1死で回ってきた6回にしてようやくの2打席目。ピッチャーは前の回からそのチームリーダーへとスイッチしていた。投球練習からすでにスナップのやり繰りだけでカーブ、シュート、チェンジアップ、そして伸びるストレートを軽々と操っているのを目にしている。「硬式経験者はこれだから・・・もうなぁ」。

 相次ぐ2三振でスランプ気味の左をこの日はバッサリ封印し再び右打席に入る。コースを突いた投球が次々と外れるもノースリーからスライダーでストライクを稼がれる。ストレートに対応できるリズムで変化球を待っていた。そして来た。重心はブレなかった。チェンジアップを掬った打球がセンターの頭上を越える。二塁打だろうと流しているともう1つ狙えそうだという欲が生まれ、エンジン再動。間一髪ながらポリシーであるノースライ(怪我しちゃうけん)で三塁を落としいれた。これで今年、右打席での安打全4本のうち3本が3塁打という自己満足な珍記録を達成。しかし・・・続くサードゴロに飛び出し三本間に挟まれタッチアウトの憂き目。

「どうしても1点が欲しかったんだよぅ・・・」


 試合は結局、完封殺に終わった。こちらが2安打なら向こうも2安打。ストレートとカーブは結局芯を捉えさせることがなかった。好投を支えるのはコンディション調整にも優る、その場その場の集中力なのか。来週の公式戦に備え火曜から禁酒生活に臨もうとしている私の心意気は・・・。とはいえ、一人一人に対して執拗なまでの神経をすり減らすこうも過酷な組み立てを毎試合続けていたら絶対に肩か肘を故障するだろうな、とひたむきな野球人の気苦労も奥底に覗き見た貴重な一戦だった。これが野球選手というものなのか。

 前夜飲んでいる最中に、恣意的な理由で草野球から遠ざかっている恥人からメールが入っていた。

「和巳と松坂(ソフトバンクvs西武)が今年一番の試合してますよ。意味のない球がない」

 一球入魂。試合を目にする機会はなかったが、心に刻んだメッセージの結果がアウト18に対しての奪三振16となって表れた。私にはこの数字だけで満足だった。後はモジモジして殻に閉じこもっている"主役"のグランドへの復帰を待ちわびている。足りないパーツはただ1つ、好投を繰り返しても張り合いがないのだ。


 さて、この疲労を癒すべく残る連休は温泉療養に励むズラぜ。


2005年通算成績
 










左打席16400021102.333
右打席13403030120.444

posted by バイ男 at 03:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月10日

プレッシャーを制す者が、ゲームを制す

 
NYANKEES00050016
東京CHAMP12101005

勝 バイ男 4勝2敗1S(9試合8登板5先発)

3番サード→ピッチャー(5〜7回)
1.二ゴロ(左打席)
2.四球(右打席)
3.三振(左打席)
4.遊失(右打席)


 前夜、関内で焼肉をたらふく頬張り帰途に着く。車両の揺れに気分良く、広げていたNumberもいつしか閉じられそのまま夢の中へ。再び意識が戻ったとき車窓は見たことのない別世界へと変わっていた。ポツンポツンと一定の間隔にのみ備えられた、道往く歩行者のためだけの街灯。ハッと我に返り電光掲示板を見ると「Next 大宮」と漏れなく帰宅まで1時間のビハインドを告げる表示が。帰りの埼京線ではそのいずれもが普段耳慣れぬ駅表示を目視しつつただただ反省。ラーメンとアイスで雪辱を誓った。

 当日。この日は14時から助っ人チームの試合、そして19時から自軍での試合が組まれていた。安請け合いしたばかりにダブルヘッターとなってしまったがどちらも先発予定はなかったため乗り切れるだろうという公算をしていた。ところが、インボイスのナイターでソフトバンクの16連勝を賭けて松坂と和田が投げ合うと聞きその"投手戦"に妙味を見出した私。梅雨空模様のためギリギリでの試合中止が重なり三兎を失う最悪なケースは避けたいとはっきりとした大雨期待で迎えた夜明けだったがあいにくの曇り空。こうして1試合目を迎える。


 まず相手の情報を聞き失笑する。なんと「広島カープのファンだけで作られたチーム」であるらしい。カープが関東圏で試合を行う週末は応援に行くため草野球も活動しないという徹底ぶり。実際、ユニフォームもグレー地に赤のアンダーシャツとチームが関東なだけにアウェイ用に合わせているのだろうか。そんな変人が集まったチームの後塵を拝することは個人的に許されない。

 ニャ軍の先発エースの調子は別段悪くないように思えた。しかしコツコツと当ててくる打球が塁間を突き毎回の加点へと繋がった。3回、やや強めも正面のサードゴロをバウンドの上がり際で押さえようとしたところを見事にカスリもしないトンネル。土だからイレギュラー気味にバウンドが撥ねなかっただけさ、と自らのチキンハートに言い聞かせるもそのエラーが失点へと結びつき助っ人としての立場を失う。

 萎縮している私を尻目になおもピンチは続き、一死一・二塁の場面。球場に向かう車中での、すでにこの草野球記のレギュラー化している感もあるゑぐとキャプテンとの会話を思い出す。この日のポジショニングが、サードが私でショートがキャプテン、そしてセカンドがゑぐとなっていたためキャプテンの

「じゃあ今日はゲッツー獲ろう」の声に応じて
「6−5−3で行きましょうよ」と調子よくゑぐをソデにする私。それに対して当の本人は
「いやいや、6−5−4でしょ」とそんなゲッツーあるのか、と疑問に思わせるセリフの応酬。


 まさに千歳一遇の場面が転がってきていた。先ほどと違い今度は捕球に労しない詰まった打球が私の前に。選択肢は2つ。プロなら華麗に5−4−3を狙うところだろうが、クルリと右回転した私は細かなステップで3塁ベースを踏むと、そのまま対角線上に向かって大遠投。ファーストミットのド真ん中に矢のように突き刺さった瞬間、審判の右手が挙がり「アウトぉぉ〜」の声が響き渡った。直前の後逸と2回に3塁線後方のファールフライをフェンス際の土手を気にしてポロリしていた前科もありバッターがサードの技量をナメてベース直前で流していたのも幸いした。一塁コーチャーに対して「なんでボールが来たんだ???」と理解不能な表情で問い掛けているのを垣間見て、失いかけた助っ人の優遇気分を取り戻した私であった。この余韻で1週間はいい夢が見れる。


 そんなファインプレーで流れが変わったのか、それまで大したことのないように思われた沢崎似の相手投手に沈黙していた打線が奮起する。ランナー2人を置いて打席には極度の不振に喘ぐゑぐ。第一打席の同じくチャンスではバットの先端にかろうじて当たった結果オーライのこじ付け進塁打だったが無得点に終わっていた。

「キター!!!またまたチャンスで主砲の登場だ〜」
「この打席に野球人としての存続が掛かっとるで〜」

 味方ベンチからは次々と(嘲笑の)声援が飛ぶ。それもそのはず、昨季の首位打者が今季はこれまで打率1割以下の散々な成績に見舞われていたからだ。そして自身が不在だった先週の試合でチームは久々の勝利を挙げた悲惨な結果もあった。カウントとともにチーム内での自らの居場所まで追い込まれたこの打席。最後に投じたストレートが今度はしっかりとバットに当たった。いや、芯で捉えていたのだ。「うぉ〜奇跡」というベンチからの奇声とともに完璧な当たりが左中間を真っ二つに切り裂く。センターとレフトが追えどもボールは転々と外野を転がり、起死回生のスリーランになった。

 絶不調を脱したムードメーカーの一発に逆転への烽火を上げたニャ軍は、続くバッターもヒットで出塁すると9番に座ったキャプテンがゑぐの打球をトレースするかのように快音を残し逆転のツーランで猛攻を締めくくった。二死になって私。ここで一気に突き放すべしと、球威に衰えが見られた相手投手に対して高慢に望むも他のバッターが次々と外野へ花火を打ち上げる中、三振。なんでやねん???わずかに曲がっていたのか、先日の朝帰り後の一戦から打撃下降線へといざなうイヤな予感が現実味を帯びてきた。


 4回終了後、エースから突然の「もうダメ」宣言が。残り時間から投球回数2回が想定されまあちょうどいいかと承諾するも、実は私、ニャ軍の助っ人に行くこと計8回前後にのぼるが今まで一度も勝つところを見たことがなかった。大半が潮見だったことで当然と言えば当然の戦績なのだが、初めて勝ちゲームでの中継ぎが回ってきたことになる。

 5回、マウンドに上がって早々スライダーがすっぽ抜けノースリーとする。続くストレートで1つはストライクを取れたものの結局歩かせる。相手の打線はもう3順目、この時点で大体レベルは解っていたため不安定なスライダーに見切りを付けストレート主体の投球に徹することに決めた。しかし盗塁とワイルドピッチで3塁に進められ、フラフラっと上がったセンターへの飛球。中継なしの好返球でタイミングはアウトだったがバウンドが高く撥ねた分タッチの差で本塁への生還を許し同点に。まずは先発エースの勝ち星を消してしまった。

 その後四球は出すがバックの安定した守備とバックネット裏で見守っていた監督?のアドバイスに救われたんたんとゲームが進む。誰もが引き分けだと思った6回終了時、「7回やります!急いで」という主審の声に相手選手が皆慌てて散らばった。一死から出塁を懸けて右打席で放った凡ゴロは相手の送球ミスを生む。疲れの見える相手の制球難で塁が埋まると願ったりのレフトへの犠牲フライに懸命にホームを駆け抜け勝ち越しの1点を奪う。


 最終回のマウンド。「時間がないので投球練習はなしでやろう!」。審判も野手も納得の総意だろうが堪らないのは投げる本人。焦りも加わり早速ノーツーとなる。このとき「手の振りが縮こまってるかもしれんなぁ」と自問し体を思い切って広げ抛ってみるとストライクが入った。無難に三振を獲りにいったツーツーからのカーブを引っ掛けさせサードゴロで一死。続く打者はイメージ通りカーブで三振を奪う。残りワンナウト。クライマックスを迎え野手も相手ベンチも些か緊張気味。そこに主審のコールが拍車を掛けた。

「ラストバッター!」

 つまりこの打者で終わり。打ち取れば我々の勝ちだが、ヒットでもエラーでも、ましてや四球での出塁を許したとしても7回の攻守は無効となり結果には6回を終えた時点での引き分けが記されることになるのだ。試合に携わるものすべてにズシリと、まるで完全試合直前を迎えたような緊張が走る。程なく、足の負傷で一塁に回っていたゑぐが「ヤベぇ、これ抑えなきゃ引き分けじゃん」とポツリ。その声は見事にマウンドまで届き投げ手に無駄なプレッシャーを加えていた。「普通は励ますもんじゃないのか、野手ってのは」。しかし耳を塞ぎ集中しようとマウンドからセンター方向を眺めリラックスに努めようとした矢先にひとつ閃いたことがあった。

「(ここまでは残り時間を意識して早くアウトを奪わねば、と気負っていたが)これが最後のバッターということはこの打者を確実に打ち取ればいいのか。1人と対戦する分の時間はもう確保されたわけだから時間に急かされて焦る必要もないんだ」

 何よりその次に控えていたのがいかにも打ちそうな、チームのキャプテンでもある4番打者だったことが安堵を誘った。あそこまでは回らない。と開き直りながらもあっという間にワンスリーとなった。「四球でも引き分け、初勝利はお預け」のブラックデビルな囁きが脳裏をよぎる。思いはただ1つだった。迷うことはない、大胆に投げよう。

 雰囲気に呑まれた相手打者と自らのトラウマを跳ね返すべく心理的に一線を乗り越えた投手。勝敗の行方は決まっていた。1球見送る余裕もなく力ないスイングに裏打ちされられたボテボテの打球が3塁前に転がる。私と代わってサードに入っていたエースが捕球しファーストのゑぐへ。お約束のポロリの戒も犯さず痛む足を伸ばし低めの球をミットでしっかりと掴み取った遜間、初勝利の女神がマウンドに微笑んだ。重圧に負けて数々のチャンスをふいにしてきた男は助っ人の枠を超えてチームの一員として初めて勝利の味に酔ったのだった。



 試合後。感動のフィナーレを見届けた天の祝福の涙か、降り始めた雨を横目に先日のラーメン反省会に続いて、この日はキャプテンお勧めのカレー屋へ。思い思いのオーダーを貪っているとき電話が鳴り夜のナイターの中止が決定すると、(もうすでに飲んではいたが)疚しい思いが消えプレーの1つ1つに感慨に浸りグイッとビールを飲み干した。本来であれば試合前に立ち寄って食べる計画だったカレーを時間が間に合わず延期していたのだが、もしあれを実行に移していたらゲッツーもなく、アベックホームランも腹が邪魔してポップフライへと変わり、ましてや最終回の大団円もなくなっていたのだろうなぁと物思うと日頃の行いの大切さを実感させられる。

 そんな私は帰宅後、松坂vs和田のゲームを観ながら焼き鳥とポテチ相手に3缶追加したところで限界を感じ、止め処なく意図していなかったカレーまで上からゲロゲロゲ〜の降板を言い渡されることとなった。旨かっただけにごめんよ、キャプテン。


2005年通算成績
 










左打席16400021102.333
右打席11302030120.428

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2005年07月04日

生涯最高のピッチング

 
BUGFIRE113000-5
ANGELS000100-1

勝 バイ男 3勝2敗1S(8試合7登板5先発)

9番ピッチャー
1.四球(右打席)
2.遊打(左打席)
3.投ゴロ(左打席)


 私自身が個人的に掲げる、今季3つある大一番のうちの第一幕を迎えた。およそ3年前、中継ぎ(敗戦処理)として草野球初登板をした相手が今回のチームだった。そしてその後も2回先発をし共に敗れていた。2−3と僅差のゲームを最後に2年半ほど対戦から遠ざかっていたが、今回久々に練習試合が組まれることとなった。私が参加する以前からこのチームとは何度も戦っていて、一度も勝ったことがないとの話だったが、そんなことはどうでもよかった。私にとっては、その後2年間のフライトレコードを刻むのに限りなく都合のいい相手、言わば待ちに待った子供の発表会みたいなものだった。

 その意識がありながら、木金とフシダラな夜を渡り歩いたおかげでこの日は両内股にすでに筋肉痛を発症していた。そしてキャッチボール時、肩回りに違和感を覚え球が走っていないことをまざまざと実感する。相手は強打と投手2枚による継投策を武器とする強豪チーム。最小失点の投手戦に持ち込まぬ限り勝算は見えない。この体調管理を怠った不安が、「打てるもんなら打ってみろ!」という強打者との対戦を楽しむいつもの気概を抑え、「コーナーを突く慎重かつ丁寧なピッチングを」というホトケの心理を生んだ。まさにあの日の川上憲伸のように。


 初回。ストレートに圧されるもうまくミートされた先頭打者の打球が一・二塁間を抜く。ところが、「左用がないから仕方なく」とこの日グラブを買ったばかりでズブの素人な気配を醸し出していたライトが正面でゴロを捌きそのまま一塁へ。ルールも知らないんだろうなぁと決め込んでいた"助っ人"が貴重な初アウトとなるライトゴロに仕留める。そして二死から4番が打ち損じたフライが今度はサードへ。この三塁手がこれまた"助っ人"で、穴空きジーンズをローポジションで履きトランクスを見せながら守備についていたパンク系なのだが、事前に犯していた自らのサードゴロエラーを帳消しにする無難なキャッチを見せてくれた。

 普段はほぼあり得ない守備陣の、それも素人のファインプレーに助けられ課題の立ち上がりを乗り切ると感謝の余り肩の違和感も忘れここからエンジン全開となったらしい。2回3つ、3回2つ、4回3つ、5回2つと五者連続三振を含むワンマンショー。セカンドを守っていた親友カマーチョに「三振の数を数えておいて」と事前にお願いをしていたのだが、アウトを獲り振り返る度に視線を送った先の立てられた指の数が1つ1つ増えていく。いつしかルドルフを御す岡部を超え刻んだ奪三振数は計11個。そのカマーチョ曰く「一番印象的だったのは5回の最後。ボールが手を離れた瞬間にマウンドを下りてベンチに向かっていた」というもの。確かにこの日は慎重ゆえに得た副産物か、ストレートとスライダーの、アウトコースと高めの吊り球それぞれに対するボール1個分の出し入れが自在にできていた。

 私が感極まったのは、最終6回に過去2打席共に外野に運ばれていた先頭打者と対峙した場面だった。この日はキャッチャーが本職ではなく急造バッテリーだったため、7つの球種に対して定めたサインは「まっすぐ」か「曲がる」かの2つだけ。後は状況に応じて自分で勝手に配球を決めていたのだが、手強いバッターに対してフルカウントまで有効にボール球を使い、最後は変化球待ちの相手の裏を掻き、アウトローの渾身のストレートで見逃しの三振に斬ってとった。「やられた〜」という声がボックス内に残った。

 逆に失敗だったのは唯一の失点を喫したシーン。4番、5番を際どく攻めた上での四球でランナーを2人貯め、迎えるは何度かチームの助っ人にも来てもらったことのある、私のチームメイトの元同僚。スライダーで入り、ストレートで追い込んだ3球目。待ってましたとばかりに狙い打ちされた打球は私のグラブを逃れ痛烈なセカンド後方へのタイムリーとなった。内野から私の投球をつぶさに見ている経験があるだけにストレートの連投は不用意だったか。またも完封の夢が潰えてしまった。


 不摂生がたたり、その4回から左トモはジンジンといつ攣ってもおかしくない状態に。それでも珍しく終盤に掴まることもなく最後まで球威の衰えが見られなかった。今回思ったのは、打線について。1〜6番までは経験者がずらりと並び甘い球は1球たりとも見逃さんと目を光らせているのに対し、力の落ちる7番以降は自動三振生成マシーンと化していた。無論、上位打線でまとめて点を取る作戦だが、8分で投げれば空振りの山を築く下位打線がスタミナ温存のための絶好の休憩場となっていたのも事実。この辺り、人材難の草野球としては組み方の妙がまた試合の行方を左右することもあるものだと新たな発見になった。

 大ファールを打ち込むも無安打、守備機会ゼロのカマーチョが試合後に残したひと言「上原、高橋尚ときて今日はバイ男か!と完封ネタを考えてやっていたのに、ぶち壊しだのう」と。とはいえ過去最小失点に加え、球速も2年前より10kmほど上がっているものと見られる。バイ男、適齢期の圧迫に心中穏やかならぬもまだまだ成長中(と、思いたい)。


投球内容(記憶より)
 
1.右ゴ-中打--三振
2.三失-一失--捕ゴ
3.捕飛-投ゴ--投ゴ
4.三飛--四球--
5.-四球-四球--
6.-三振-中打--
7.-三振-三振--
8.-三振-三振--
9.--三振三振--
10.--三振-三振-
11.----遊飛-
12.----三振-

B5−1A

2005年通算成績
 










左打席14400021101.400
右打席9302020020.428

posted by バイ男 at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月26日

朝帰り男に下された当然の裁き

N|001002‖3
Y|20027×‖11

勝敗なし バイ男 2勝2敗1S

個人成績
10番DH→ピッチャー(5回)
1.四球(左打席)
2.三振(左打席)


 決戦前夜、先週の主役を攫った某ニャンキースのツートップらと初めて一献を酌み交わすことに。渋谷〜恵比寿と快楽に酔いしれるがまま時は流れいつしか小鳥のさえずりが我々を出迎えていた。実に何年振りかのオール。通例なら途中で飽きとスタミナ切れを併発しズルズル後退するはずがこの日は見事に完遂@1人ではしゃぎ過ぎ。

 試合はこういう日に限って珍しい朝11時のプレイボールだった。6時、帰宅にあたってセットした目覚ましは8時だったがアルコール浄化中のこの身に届くわけもなく当然のごとく出遅れ。どころか10時ちょうどの運転手・ゑぐコールの鳴り終わりでようやく封神が解かれた。

「あ゛」

 時計を見て本日休場を覚悟したがダメ元御免で掛け直してみるとこれからわざわざ自宅前まで迎えに来てくれるとのこと。この上ない美談に聞こえるが、人数が11人揃っていることを知りいなくても影響ないだろ、と甘い考えを起こした私に対して、1人でも人数が減ると自分の出番が増えてしまうと、同じ分だけ前哨戦を叩いた男の余計な老婆心も少なからずあったろう。その節は大変"感謝"している。


 裸眼のまま着のみ着のままで向かった私に与えられた任務はDHだった。松井が大爆発を遂げたことで最近流行りのDesignated Hitter(指名打者)。松井が突然ブレイクしたのは怪我をした右足を無意識にかばうことで打つ瞬間に重心がその右足に流れなくなった、つまり体重が後ろに残り力を乗せられるようになったからだと聞く。これぞまさしく私が常々失敗の原因に挙げている、打ち気に逸り前のめりになって引っ掛ける原理と同じもの。スーパースターが庶民と同様の悩みを抱えているとはこれはこれは励みにもなる。私も足を負傷したら更なる飛躍が見込めるのか、と麦芽漬けの単細胞に疑問を投げ掛けるも両打ちでは端からナンセンスな話であることは言うまでもない。

 何にせよヨッパライをダイヤモンドに上げるわけにはいかないとのキャプテンの配慮か、恩にきる。対するゑぐにはスタメンショートが与えられた。正規メンバーたるものいかなる時もその責務を真っ当せねばならない。そのゑぐが早速やってくれた。2回裏、バウンドの合わない正面のショートゴロを競技を間違えたかあっさりとセンターへスルー。この無言のアピールが通じたのか、3回から代わって私がショートストップに入ることとなった。暑い。自分の元に来たポップフライに対して、帽子が邪魔だと脱ぎ捨ててみれば時刻は正午でなんと真上に太陽が。落球スレスレも万歳からブリッジへと身を投げそうな体勢でかろうじてグラブに飛び込んでくれた。

 そして5回、とうとう中継ぎとしてGO指令。気温34度。前日のビールが体力とともにどんどん蒸発していく。マウンドの掘れ型がおかしくプレート側の足置き場より前足の方が高いポジションにあり私の省エネをモットーとしたすり足投法では踏み込む足が着地点より前に地面に当たってしまう欠陥マウンド。そして先頭打者へのストレートのフォアボールでこの日の勝負は決まった。

 内野安打とエラーで早々に1点を奪われると私の登板とともに今度はセンターに入ったゑぐが何気ないセンターフライを一旦後退の後猛ダッシュして前にポロリ。当人はそのまま芝の上に横たわり息を引き取ったのだがその遺志を受け継いだ私はもっと散々な目に遭うことに。最高!と思われた内角低めのシュートを腕をたたみコンパクトに振り抜く城島のコマ打法で攻略されると、ショックを引きずるド真ん中のストレートはその後の打者にビヨンドパワーでレフトへの綺麗なアーチを描かれた。

 7失点の不甲斐ない結果にバッティングも素直に反応する。第2打席、ノースリーから追い込まれると一度はカットで凌ぐも続く外角球に空回り。今年初めての三振を喫する。ジョッキならまだしもこの日の私に金属バットは重すぎた。

 投打に渡るダブルパンチで失念寸前の私はゑぐの隣りで「オレも今日は野球嫌いになりそっス」とポツリ。しかしその後、「バイ男、今日は自責点はゼロだよ」と言われ目が点。エラーでの失点とスリーアウト機会があったところをエラーで続投となってしまったためそれ以後の失点はチャラになるとのことだった。そんな投手助けのルールがあったとは。完璧に打たれたのは事実だが気分復活するとともに改めて自らの野球の無知さを思い知ることとなった。


 助っ人のためだけに半ソデアンダーシャツとユニフォーム用ベルトを新調した私。「なんか毎週見掛けるけどニャンキース入ったの?」とベンチで煽られるのも仕方がない。その後再び車に乗り込んだ我々は前日からの反省会を兼ね「飲んだ次の日はラーメン」と言い張る私に付き合ってもらった後解散した。この2週間足らずでものすごく距離が詰まったような。無礼な発言の数々をお許しあれ。

 金曜の夜が充実しているとその週末は大抵ハッピーな心地で過ごせるもの。飲んで炎天下の野球、そしてラーメンの2時間後に別パーティーの誘いに乗り焼肉参戦の私。さすがにライス大盛りと石焼ユッケビビンバ完食までは敷居が高かった。減量します・・・

 来週は自軍で今季1発目の大一番を迎える。


2005年通算成績
    打安二三本四死失点振 打率
左打席 12300021101 .375
右打席 8302010020 .428
posted by バイ男 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月21日

ニャンキース

 草野球の余談パート2。帰宅時、埼京線沿線(駅名忘れ)に住むキャプテンを送るついでに池袋まで同乗させてもらえることになった。前列に2人が乗り込み私は当然リアシートに収まる。実はこの2人、三遊間でコンビを組みこの日は2人して"普段は見せぬ"チョンボを再三繰り返した上、打つ方もさっぱりだったとあってもう試合最中からいつになく凹んでいた。発車後、駐車場までの沈滞したムードを引きずりながらも2人揃ってようやく重い口を動かし始めた。

「今日はひどかったねぇ」
「あぁ、あのときはもう野球が嫌いになりそうだったよ」
「バイ男さん、ごめんね」

と出てくるのは口々に反省の弁ばかり。「あんまり気にしちゃダメですよ。まあこういう日もありますって」とフォローを入れつつも哀愁にくれる2人だけの世界に深入りしないようにとそのまま存在感を消した。反省会はなおも続いていく。そして・・・


「これじゃグイッポに載せられちゃうな」

 んん? まだ新車の香り漂うスカイラインの後部座席から、小さな三角窓越しにぼんやりと外を眺めていた私の耳にスポーティなエンジン音と折り重なるように聞き慣れたフレーズが飛び込んできた、気がした。

「そうそう、ブログイッポに今日の醜態書かれるの恥ずかしいよ」

 最初は聞き間違いではないかと思ったがやはりそう口走っている。主の介していないその場で、確かに「グ」「イ」「ッ」「ポ」と。

「なんで知ってんですか!」

 ブッ飛びそうなほど慌てふためいていたものと思う。以前運転手にはスパーズとバグファイヤーとの熱戦の記事を伝えるべく、アドレスを教えた覚えがあった。しかし直接メールのやり取りすらしたことのないキャプテンまでもが見事に話に波乗りしているではないか。

「ポロリも見たし川上憲伸の完全試合を逃した1球も知ってるよ。この男がちょくちょく更新情報送ってくるんだよね」

 なんてこと。別に見られること自体に問題はないが目の前で起こっている想定外の出来事に対して、どんなにバックに振り回されても崩れることのなかったマウンド上での冷静さをこの時は簡単に失い取り乱してしまっていた。キャラを見透かされたような感覚に襲われどことなく恥ずかしさまでもがこみ上げてくる。動揺する私に向かって助手席からニヤリと更なる追加点が。

「Mac miniの調子はどうですか?」

 ブログで読んだのか、はたまたサイトのコラムから拾ってきたのか、すでに書いた当人ですら忘れているような文献。散々カットで粘られた挙句に突拍子もなく痛烈なピッチャーライナーを見舞われた気分とでも言おうか。ニャンキース、敵に回すと実に手強し、である。
posted by バイ男 at 22:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 草野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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